「センセイの鞄」

地上波ではじめて「センセイの鞄」が放映されることになった。

思えば2003年の1月、WOWOW主催の完成披露試写会に、
ファンクラブ代表?として招待されたときのこと。キョンちゃんら
出演者の舞台挨拶の後、ぼくの席の二列くらい後ろの席で、
一緒に試写を観たんだっけ。

見終わってから、キョンちゃんたちの席を振り返って拍手した姿
は、WOWOWの番組宣伝に使われていたなーと、既に遠い目。

その時に書いた試写会感想文が、当時のKYON2ファンクラブ
の会報に掲載されたのが、とてもうれしかったことを覚えている。

その時の、「センセイの鞄」を観ての感想文を以下に。

キョンちゃんに勧められて読んだ「センセイの鞄」だから、読み
始めたところから、ツキコさん=キョンちゃんとして頭の中で
映像化してしまっていた。
だからこそ、この作品がWOWOWでテレビドラマ化される、と
いうニュースが流れた時も、「びっくり」というよりもむしろ
「やっぱり」な感じがしていたのだった。
だけど・・・「センセイ」は、いったい誰がやるの??

70才近い年齢の、カタブツなセンセイ役が柄本明氏だと
知ってから、俄然完成が楽しみになってきた。なんてったって
柄本明である。「風花」でのぴよぴよ踊りの柄本サンである。
それで演出(監督)が久世光彦氏ならば、味付け度合いも
だいたい読めたようなものだ。     ららら〜案の定、映像は
しっとり濡れており、ツキコさんはドキドキするほど
まぶしかった・・・。

直前までの舞台の影響からか、声がややハスキーになって
いたのも、ハスキーヴォイスフェチのぼくにとっては、
ゾクゾクものであったが・・・。 ふふふ、特に「セ・ン・セ・イ」
という四文字の単語それぞれに、感情の種類と分量を配分
して、キョンちゃんの唇から出てくる「センセイ」というコトバは、
もはやその四文字だけで全ての情景を表現してしまう「生き
物」のような凄みがあった。 それはセンセイに対する「甘え」
であり、「誘い」であり、「思い遣り」であり、「戒め」であったり
もした。

観終わって、小説の読後感と同じように、まあるい気持ちに
なれたのは、小説と同じ空気感を映像に持ち込むことに成功
した証だと思う。
これもきっと「風花」と同じように、何回も繰り返して観てしまう
作品になるだろう。   (湘南坊主)

なーんて、駄文ながら書いていたのでした。それもしっかりと
HN入りで。(苦笑)   でもたぶん、こんなことの積み重ねが、
湘南坊主のイメージをつくっていくんだろうなー。 てへ。