エキストラ坊主@「茶の湯」

さぁ、いよいよタイガー&ドラゴンのエキストラ出演シーンの放映ですぜ、おまたせしました。おっと、前知識なしで楽しみたい方は、ビデオなど鑑賞後にお読みくださいませ。ネタバレありですから。

オープニングの寄席の口上シーン、一回目は長瀬、先週は阿部サダヲがやってましたが、今回はギンギンこと塚本のアニイだよ。かっこいいよー。 エキストラ収録当日、朝の8時半に着物姿でばしーっと決めていたのは、ぎんぎんただ一人。それだけでカッコイイのに。。。

続いての収録で、長瀬登場。長瀬目当てのエキストラ陣がひそかに盛り上がる。エキストラの条件として、タレント(出演者)に近づかない、話しかけない、写真撮らない、などの決めごとがあるので、表立っては盛り上がれないのだ。わはは、ざまーみろ。

収録するために、今日の監督(片山氏)は最低3回の演技を要求していた。まずドライ(ドライリハーサル)。シーン毎の練習で、いわば立ち稽古的なやつ。ここで言い回しや、動作の修正などが行われたりする。次はテスト(カメリハ)。カメラの位置、撮り方、照明などをチェック。それでOKなら、ランスルー(ま、通し稽古ですな)。そこで細かい修正があれば、モニターを見ている監督(演出)からフロアディレクターのヘッドフォンに指示が入る。修正指示がなければ、「テープ、回しまーす。はい10秒前。・・・5、4、3、2、1、」で本番演技がスタート。

本番が終わったら、監督がモニター画面で最終チェックして(出演者も最寄のモニター画面をチェック)、それでOKが出て初めて次のシーンに移れるわけだ。

この日の長瀬は、噛みまくりで、自分で「すみませんっ」の連発だった。あれだけ各シーンごとにNG出されちゃあ、それが毎回だとしたら、大変だろうなーと同情。このドラマは現代と落語の世界とでカットバックが頻繁に行われるため、1収録シーンがそんなに長くはないのに、だ。でも、スタッフや共演者に全然イラダチ感がないのは、普段は噛まないのだろうと推察してみる。長瀬は噛みながらも、ここはこういう大きな振りにしたらどうか、と自分でもアイデアを出す。お〜それいいかもしれない、とスタッフも即採用したり。雰囲気は、とてもよい。

落語のシーンでは、春風亭昇太が、本来はこう話すんですがね、と、つきっきりで指導をしていた。高座の座布団には前後があるから、そう裏返してはいけない、とか 細かな作法指導とかも。ふーん、エキストラって勉強になるなー。

寄席の観客としては、「大声で笑ってください」とか、「○○というせりふを言ってから、ゆっくり三つ数えてから、こういう反応をしてください」、「いっせいに、こっちを向いてください」とか、カラダを使った?エキストラとしての演技をしたんだけど。

正直いって笑いの場面では、笑い声が小さいと何度も指導を受けた。ここで笑い声のプロ=松本じゅん(よしこのママ)が観客席に登場。いやぁ〜、この人の笑い声は、途方もなくデカくて、天まで届きそう。エキストラが90人束になっても出せない笑い声が、彼女一人で出せちゃうのだった。すげー。

というわけで、Ωの登場シーンは、冒頭ぎんぎんが「タイガー&ドラゴン」とタイトルを叫ぶ場面の観客席では、前から3列目の一番右側の、UNIQLOの黄色いラグビーシャツを着ているスキンヘッドです。
(この位置で、観客席の後方から撮った「絵」もあり。画面左側にスキンヘッドが光る)

次は、小虎が茶の湯での利休まんじゅうを話すくだりの観客席。画面に向かって左ブロックの前から5人目。左ひじを手すりの上に置いているヤツ。

さらに、小虎が高座に上がって「タイガー、タイガー、じれったいがーっ!」と叫んで「茶の湯」のアレンジ版を話す時の観客席。二階席の真ん中に小さく映ってます。てへ。 実はこの収録場面で、真ん中ブロックの前から4列目の左から二人目にジャンプ亭ジャンプ荒川良々)が座っているけど、そのすぐ左隣にウチの妻が! 加えて妻の真後ろの席にはコラボ野郎(大森南朋)が座っていて! うらやましいほどのエキストラ的絶好の位置を確保していたのでした。くー。

この場面を収録した2月12日の時点では、荒川良々が出演することすらオープンになっていなかったけど、彼のことは大人計画の舞台やら、いろんな映画でその特異なキャラは知っているつもりだったのに。 あの、まぶたに目を描いてきたり、立川談志そっくりのメイクをしてきたりの彼は、いったいどんな役柄なのかが全くわからなかったのだった。(あたりまえだけど)

というわけで、野球のせいで後半が録画できなかった皆様、残念でした〜。全国にそういう人がいっぱいいるおかげで、視聴率が下がり続けるんですねー、クドカンドラマは。要するに録画してみっちり何度でも楽しみたい作品だということですな。お後がよろしいようで。