ステキな日曜日

ケニヤから電話。(ケニヤの)祖父母の家に、ひ孫(=鳩)を連れて行く予定なので、一緒にくる?という内容だったので即OKする。じゃあ、茅ヶ崎から車でケニヤのアパートに行って、5人そろって祖父母の家に行こうということになった。

アパートに着いたら、ケニヤが洗面台で鳩のからだを洗っているところだった。へぇ〜うまくなったじゃん。サマになってるというか、手際が極めてよく、職業にできるかもという感じで妻と感心する。毎日、昼前のケニヤの日課らしいから、そりゃうまくなるわけだ、と。

そーいえば、ケニヤが鳩くらいの時期には、ボクは父親として平日にはほとんど子育てにタッチできなかったよなあ。それと比較すると、毎日こうしてスキンシップをしているケニヤと鳩は、すばらしい父子関係を築きあげているなあと感心する。息子と孫に感心してばっかりいるのもどうかと思うが、ほんとに感心しちゃうんだから、しょーがない。

ケニヤがサラリーマン等ではないことが、こうして子育てに功を奏しているのは事実なんだから、それを最大限に活用しなくちゃな、なーんてことをあたりまえのように考えてみたりした。収入が安定していなくても、子育てが安定してできることのほうが、この時期としては恵まれてるんじゃないか、と。

祖父母(妻の両親)の家に着くと、鳩用の寝床がで〜〜んとリビングの真ん中に作られていた。すげえ、殿様の跡継ぎの赤ちゃんのようだ、とみんなでびっくりしたくらい。(鳩が甚平を着ていたせいもあるけど)

祖父母がひ孫を抱く姿をビデオに撮った。そういえば、ケニヤもぼくも、それぞれ ひい爺ちゃんひい婆ちゃんに抱かれたことはないし、祖父母〜我々〜ケニヤたち〜鳩、と四世代揃ってることは、すごいことなのかも、とみんなで感慨深げ。

嫁の うきょうが「おとうさん」と呼んでも、しばらくはボクのことを呼んでいるとわからないことが面白い。一瞬、え? 誰のこと? とキョロキョロしてしまい、それに照れたりする。ははは。でも坊主家では、親子それぞれがファーストネームで呼び合うので、「おとうさん」なんて単語は、誰の口からも発せられたことがないからしょーがない。でも妻は「おかあさん」と呼ばれて素直に反応してるもんなあ。なんでだろ?

ボクたちが結婚するとき、妻が持参しなかったのでそのまま実家に置きっぱなしのままになっていた立派な桐の整理箪笥を、うきょうとケニヤが気に入ってほしいというので、祖母と妻がちょっとよろこぶ。ケニヤとクルマで2往復して運んだ。この作業をケニヤと二人でしたことが、ちょっとうれしかった。

ひい爺ちゃんが、こっそりと電動自転車に乗って、みんなのアイスクリームを買ってきてくれたのでみんなで食べた。うきょうが、「おじいちゃん、おいしい」と言うたびに、みんなが笑顔になり、ひい爺ちゃんが照れていた。 そんな、ステキな日曜日。