解禁!  「セーラー服と機関銃」

セーラー服と機関銃」にキョンちゃんが出演することが、
本日、ようやく大々的に公開された。
http://www.tbs.co.jp/kikanjyu2006/

なんで今まで番組のHPでも、キョンちゃんのHPでも
一切触れられていなかったのかはよく解らないけど、
とにかく、これで、ボクがキョンちゃんと共演したことが
堂々と日記に書けるわけだ。 
うう、う、苦節50日間、長かった〜

というわけで、7月9日の日記から読むと、状況理解が
深まると思います。。。っていうか、おせっかいだけど、
ここにも載せちゃえ。
はっきり言って、文も長いから、要注意。

7月9日(日)
今秋からTBS系列で放送予定のテレビドラマだけど、
3ヶ月以上も前から制作発表して、既に撮影に入っていたり。
(ふつうは、一ヶ月くらい前かな)

TBSチカラ入ってるなぁ、という感じの長澤まさみ
テレビドラマ初主演。

実は、大ヒットした薬師丸ひろ子の映画版の翌年に、
原田知世で フジがテレビドラマ化してるんですね。
こっちは、もうほとんど存在すら忘れ去られてるけど。

要は、長澤まさみのテレビドラマ初主演の権利を穫ったとき、
長澤にセーター服姿で演技させたいなー、
セーラー服なら機関銃だよなー、薬師丸がかぶるけど、
長澤なら四半世紀前の薬師丸も(原田も)凌駕できる実力を
備えているんで、セーラー服を着せて勝負に出たわけですね、
TBSも、長澤サイドも。(単なる推測だけど)

だって、薬師丸が機関銃ぶっぱなして、「か・い・か・ん」と言う
シーンくらいしか覚えていないアイドル系映画だったし、
薬師丸も当時はやっぱり「ダイ○ン役者」だったから。
(草葉のカゲの相米監督、ごめん)

で、今度は長澤のサポート役として、当時の渡瀬恒彦役に
堤真一をもってきた。配役いいじゃん。

で、その作品に、キョンちゃんも出るんじゃないかという噂が
流れ出したもんだから、アナタ、こりゃエキストラ出演に
エントリーしなくちゃでしょ。

というわけで、またまたエキストラ出演やっちゃいますという
報告でした。今回は火葬場で喪服姿です。あつそー。

◆7月10日(月)
今日は午後からの斎場のシーンにエキストラ参加。
(これはドラマのHPにオープンになってるので)
喪服姿は暑そうだけど、ちゃんと水筒を持参して。
自分にできるところから♪

ちなみに会社には「知り合いの葬式が小田原であり、
それに参列するため」という、ウソ偽りのない理由で
有休を堂々と申請〜

スタッフの人からケータイに非通知で電話もらって、
10日の13時30分に、小田原斎場に来てください、と。
駅からかなり遠いので、できたらクルマでのほうが
帰りも便利です、と いつもと違う対応。

服装は喪服でとか、できたら数珠とかの小物も持参で、
とか細かい伝達事項のあと、出演する役者さんは、
どなたですか?のこちらの問いに(この連絡時に知らせると
HPにあったので)「長澤まさみさんと小泉今日子さんです」

うわぁ〜、やったぁ〜!
小田原のロケ地を選んだのは、家から近いし、都内のロケ地
よりも競争率が少ないだろうと思った理由だけだったので、
キョンちゃんの現場に参加できることに狂喜したのは、
エキストラ出演の二日前でした。

キョンちゃん登場>
集合時刻の30分前に余裕で到着した我々は、いつもは
使用されていない斎場の、広い駐車場の端にクルマを止め、
その傍らで喪服姿に着替えて、斎場の建物の待合室前で
駐車場に来るクルマをチェックしていた。

きた! 集合時刻ちょうどに、白の事務所のクルマが入ってきた。
ウチのクルマから5mくらい離れた位置に駐車。
スタッフが走りよって、何やら話している様子。

スタッフが去り、しばらくしてキョンちゃん登場。
ポニーテイルに、濃いめのオリーブ色のゆったりしたワンピース。
でかーいトートバック風のバッグを肩にかけて、にこやかに
建物の入り口へ。

<火葬場シーンでの報告>
我々インターネット(で応募した)エキストラ軍団は、
火葬場のシーンで絡むのは長澤まさみちゃんのほうで、
キョンちゃんとの絡みは、なし。

エキストラといっても、例えば子役とか老人役なんかで、
ある程度の演技が要求される役の場合には、あらかじめ
劇団などに登録してあるセミプロ的な人達に来てもらう
こともあるわけです。

今回は幼稚園児くらいの男女が、おかあさんに連れられて
喪服姿で参加してました。

で、原作を読んだ人なら解ると思いますが、火葬場のシーンは
主人公の父親が死んだときの、あの場面しかありません。
すなわち、まさみちゃんが建物の外で物思いにふけっている間に、
建物の中の待合室らしき部屋で、彼女の友人(女子高生ね)や、
叔父さん叔母さん(原作では叔母さんのみ)が、その死について
噂し合うというシーン。

エキストラとしては、その待合室の場面の「背景」として、お茶と
和菓子を前にして、連れの人と話し込んでいる設定で、別に
たいした役ではありません。    しかしながら、、、、

例によって「背景」とはいっても、スキンヘッドの処理には
工夫が必要らしく、ぼくだけソファーに座る位置を、細かく
「お尻半分、右側にずれてください」とか「もう少し前傾して
ください」とか、カメリハ(カメラを回してのリハーサルで、
そのシーンをモニターを通してチェックしている監督が、
現場にいるフロアディレクターに無線で指示する)の時に、
いろいろ修正される。(苦笑)

そのシーンを、エキストラの後ろ側(ボクの後頭部側=
待合室の奥側)からと、待合室の建物の外側からなどの
2〜3の位置から収録しました。

編集して、同じセリフをしゃべっているシーンでも、
カメラの撮っている位置が、パッパッと変わるような画面に
なるんだろうなーということを想像しながら、収録完了。

この時点で、収録に参加できなかったエキストラの人は
4人いたけど、無情にも「申し訳ありませんが、終了です」と
TBSのボールペン1本の謝礼で、解散。
これがエキストラの辛いところでもあります。

だから、現場ではなるべくADさんに近い位置で、無言で
アピールするなどして努力しなければなないのです。
おいしいエキストラ役は、歩いてきてくれません。

<火葬場でのシーン報告 その2>
エキストラの出番は終わったけど、キョンちゃんはどこに?

待合室から遠く離れた建物(葬儀場の設定)の近くに、
着物の喪服姿の小泉さん発見! 
(この喪服姿を見たら、キョンちゃんとは軽々しく呼べない!)

凛として艶やかに、しゃんと歩く姿は、迫力ただよう
カッコ良さ!
髪を和服用にアップしての、キリリとした中にも
哀愁漂う表情。

着物の喪服姿って、過去にあったっけ? 
なーんて、いろいろ想い出したりしてみたけど、
たとえあったとしても、これほどまでのカッコよさは
なかった、と日記には書いておこう。

本日のエキストラとしての収録が終わって、
じゃああとは、建物の外での収録に迷惑がかからないよう
ご自由にお帰りください、と解散宣言が出たあと。

トイレから戻った妻が、「今トイレ前にキョンちゃんと
まさみちゃんがツーショットでいるわよっ!」と
鼻息荒くささやく。

それを聞いて何も考えず、即座にトイレに向かうボク。

たしかにトイレ前の、自販機がある広場の壁際で、
二人だけでなにやら親しげに立ち話をしている。
喪服姿とセーラー服(夏服)で。

「。。。へぇ〜、クルマ買ったんだー。ナニにしたの。。。」
というキョンちゃんの声が聞こえたような。。。

そうだ、二人の共演はこれで三度目だもんなー、とか
思いながら、通り過ぎ、トイレで用をたして出てきたら、
小泉さんが一人で壁側をむいて立っていた。

周りを見ると現場のスタッフらしき人が一人だけいたが、
あとはエキストラの人も誰もいなかったので、「出演者に
話しかけない」というルールは頭にありながらも、
「小泉さん、こんちは〜っす!」と声をかけちゃいました。
ごめんなさい。

そしたら、くるっと振り向いて、ボクを見て、
「え〜〜っ、なんでこんなところにいるのぉ〜〜???」
と、びっくりした笑顔で。喪服に似合わない満面の笑顔で!

ボクはとっさに、喪服姿の自分を指差しながら
「エキストラっすよ、エキストラ」と言うのがせいいっぱいで、
早く立ち去らなくっちゃ、とあせるボクに、

「あーそうかー、おつかれさまでーす。
ありがとうございまーす」と声をかけてくださった小泉さん。

すみません、エキストラの掟をやぶって声かけちゃって。

今思えば、「なんでこんなところに〜?」のあとに、
ぼくが「小泉さんこそ、なんでここに〜?」とか言うべき
だったんだろうなー、しかし、ボクは二日前に小泉さんが
ここに来るのを知ってたわけだしなー、とか、
あー、なんでもっといろいろ話さなかったんだろーとか、
もう、いろいろ試行錯誤な大反省大会で。

でも、たったそれだけの会話が、とっても嬉しくって。
あの目の前での笑顔を思い出すと、
自然にもりもりと元気が出て。

これは夢じゃないぞ、と ニンマリ〜

駐車したウチのクルマの10mくらい前あたりに、
撮影クルーがモニターとかセッティングしていたので、
ウチらは帰る準備でクルマのそばに行って、上着
脱いだり、ネクタイをはずしたりしながら、小泉さんと
まさみちゃんの収録を見ていました。

ウチらがいる駐車場の前に大きな生け垣があって、
その向こう側の建物の内部に、まさみちゃんのおとうさんの
遺影写真が飾ってあり、どうもその前あたりでの演技を
小泉さんとまさみちゃんがやっているらしいんですが、
はっきりはわからない距離。

でもワンシーンの収録に「チェックOKでーす!」の声が
かかると、小泉さんがモニター前にいる監督のそばに来て
スタイリストさんや、スタッフの方々と談笑タイム。

次にADさんたちが、何やら火を燃やし出して。。。
それを台車に乗せて生け垣のむこうに運んで。。。

どうやら、その「火」のゆらゆらを背景にして、
小泉さんが凛々しく歩く姿を収録するらしく。。。

生け垣越しに歩く小泉さん、顔しか見えない位置だったけど
迫力ありました!

撮影はまだ続いていたんですが、妻も同伴で参加したんで
ウチに置いてきた犬を散歩させてゴハンをやる時刻を
とっくに過ぎていたので、小泉さんに声もかけずに
帰ってしまいました。すみません。

で、小泉さんたち御一行様は、このあと新橋に行って
19時から収録することになっているハズらしいけど、
とても19時には着けないだろうなーと思ったり、
いろいろなシーンを思い浮かべながら、車中で「No17」
を聞きながら、帰路についたのでした。

そうそう、キョンちゃんが持っていたバッグ情報。

小型のトートバック風で真っ黒なんだけど、
オモテに白い糸で、おちゃめ風に猫の線画刺繍。

撮影には使わなかったけど、喪服姿にもバッチリ
マッチしており、キュートでした。

<エキストラ考>
エキストラは基本的にはノーギャラで交通費も弁当も
出ません。それを承知で短くて半日、長ければ丸一日
拘束されるわけです。

拘束時間のうち、エキストラとして(被写体として)
撮影収録に参加できるのは、ほんのわずかな時間です。
それ以外は、待ち時間。

その待ち時間に、撮影の進行状況が俯瞰で見られる
場合もあるわけです。(出演者のNGの様子も含めて、
いわゆるメイキング・オブのようなのが見物できる。
ただし、出番以外の時は、エキストラは控え室で缶詰
という収録もあるが)

エキストラ冥利に尽きるのは、その作品に参加した
という充実感もさることながら、その収録場面を
見ている時なのです。(それに加えて、贔屓の出演者
が出ていれば、言うことなし!)

しかしながら、エキストラが守らねばならないことも
当然あります。例えば現場では、出演者に近づかない、
話しかけない、写真は撮らない、などなど。
また、収録後にも、特に映画や連続ドラマなどは、
エキストラとして現場で見たり聞いたりしたことを
少なくとも一般公開されるまでは口外してはならない、
ということ。

ただし、原作本がある場合(ストーリーが既に公表されて
いる場合)や、草の根的に話題を盛り上げるために、
わざとエキストラに口外させることもあるので、
話は単純ではないのですが。

という前提で、今回の「セーラー服と機関銃」の場合。

小泉さんが出演することは、どこにも公表されていない、
ということは、これは番組の広報戦略的に、何か意図が
あるのだろうな、と。従って、この事実は、然るべき時期が
くるまでは、極秘情報にしておくべきだろうと判断した訳です。

というわけで、「どはは・ぐむむ」では、今まで公表を
控えておりました。ご理解のほど、よろしくお願いします。
って、なんか、誘拐事件の事後報道みたいだけど。