心地よき音楽

浜田真理子の何度目かのライブ。
1954年に日本初の本格的音楽ホールとしてできた
神奈川県立音楽堂・木のホールにて。

いつもながらの、なんという心地よさ。
現実の彼女の歌声が、夢見心地を誘い、
夢と現実の狭間をただよう感覚に〜
至福の微睡み(まどろみ)の時空間〜
(心ない人は、それを横目に見て「寝ている」と断罪するが、
それは大いなる間違いである。寝ている状態とは違うのだ。)

聴き方によっては(正確には聴く側の心情によっては)、
シンプルなピアノの弾き語りなだけに、魂を揺さぶられるような、
怒濤の感動が押し寄せてくることもあるが、同じ楽曲でも、
ただ心地よさが無機質にすり抜けて行くだけ、という時もある。

要は、聴き手の心情にあわせて、いかような「感想」をも
与えることができる、懐が恐ろしく深い「歌」なのだろうな。

しかし、浜田真理子を聴いた後のカラオケで、やっぱり
コイツは歌がうまいと思わせちゃうのは、たいしたモンだと
思っちゃいましたぜ、スー。