新年所感

◆第九

年末にベートーベンの第9交響曲を聴き忘れたので聴く。

家にあるのは、フルトヴェングラーカラヤンだが。

お正月のゆったりした気分で聴く第九もまた、よし。

いい作品は、聴く気分を選ばずってことか?


◆散髪

二男の髪の毛が伸びたので、バリカンで散髪しとほしいと。

妻が、陽だまりの午後、バリカン手にしてたのしそう。

うう、ちょっと うらやましげな光景。

母親が息子に対してする散髪は、置きかえるとすれば、
父親が娘に対してする「何」にあたるんだろう?

(いえ、ウチには娘は いないんだけれども)

けっこう考えたのに、
置きかえられるものが思い浮かばず、
ちょっと哀しくなる・・・。

(別に 娘がいないから いいんだけれどもね)

その昔、娘さんだった著者のみなさんで、父親に
してもらったコレがそれにあたる、というのがあれば
教えていただけると大変ありがたいんですけども・・。



◆おせち

二男が持ちかえった上代5万円のおせちは、いわば
現物支給的意味合いで、かつ 味を覚えるという
勉強の意味合いで、給料天引き二万五千円で、持たされた、
いわば教材なわけだ。 けれども・・・

一家で楽しめたんだから、すばらしい教材だ。ぱちぱち。

一品ずつ、味などに対する意見を述べさせられたけれど。

そんなこと、いつでもやってあげるから、

どんどん持ちかえってきなさい。わははは。



◆接客

妻の実家に新年挨拶に行く。

義母が孫(二男)を台所に呼び、豚汁の味見をさせている。

二男はとまどいながらも、味見しながら応対している。

「おばあちゃんが何十年も続けてきた味付けの批評は、ぼくにはできないし、
 かといってぼくに持ってくれてるプロとしての期待感を否定したら悪いな、
 と思って・・・。」だってさ。  う〜ん、その思考体系に脱帽。

二男よ、お前はもう、接客に関しても確実に「技」を見につけてきているぞ。



◆LPレコード

レコードプレイヤーの日本の名門、DENON。

この呼び名が、デンオンから「デノン」になって、どのくらいたったろうか?

その名門も、昨年の10月に、レコードプレイヤー(ターンテーブル)の
製造を中止した。(1〜2万の製品を除く)

時を同じくして、ウチのレコードプレイヤーが、ついに壊れた。
(TRIOブランドなんて、とっくの昔に消滅してら〜)

先日、秋葉原で「現物のみ」のデノンのセールに遭遇。半額。

供養の意も込めて、購入した。

普段はあんまりLPは聴かないけど、今はそれで
ウチの800枚強の(一度はカビだらけになった)LPを、
地下室で聴きまくっている・・。

 ブチブチ、シャリシャリいうノイズが、だんだん心地よくなり・・

 LPを購入した(学生)時代に、タイムスリップしていく・・

・・・ある意味で、超・至福の時間・・・