「Heaven」の感想・ながいぞ〜

公演後のベタ打ち御免〜
観てない人は、わからないかも ごめん〜

うん、今回の評判がいい、というのはよーくわかる。まず第一に、解りやすかったこと。ストーリー構成の骨組みというか場面設定がしっかりしていたことと、その場面設定がチラシ上で事前に告知されていたので、観客がすんなりストーリー展開についていけたことが挙げられる。ここが重要なんだけど、これが「普通」なんだぞ、ということをDBのスタッフがしっかり認識して、次回以降もこうやらないといかん。 今までの(配役表すら無かった時代は論外)、会場で配られるチラシに、これから上演されるストーリーの場面設定のサワリ情報を載せないことによるプラスの効果は、考えにくいでしょ。 やれば今回のようなキチンとしたチラシが制作できるんだから。(次回のKidsは、チラシはもらったけど、Heavenほどの情報は無いヤツだからね)

あ、話題を戻して、第二に、自分たちのキャラクターを活かしたギャグ(コント的要素)を、ストーリー上に散りばめたこと(平松のあやや〜MAX、おカマな動き、原のへらへら笑い、穴口のキャラ換えな踊り、水野のベタな歌、などなど。。。)と、それらがキチンと笑いを取っていたということ。今までは、どちらかというと、菊池・ケニヤ・倉本の絡み以外では、そんなに笑いがとれていなかったというか、笑いをとるパターンがなかった(太田や日高が辞めてからは特に)。ところがどーだ。平松の踊りと原のへらへら笑いのギャグは、まさに典型的な吉本新喜劇風ギャグとして使えるほどだと思うし。(ちと褒め過ぎか?)

第三に、個々の演技の水準が上がってきたこと。特に楽日の演技は、しっかりと地に足着けて演じている舞台を観るという、観る側の安心感があった。ぱちぱちぱち。(セリフのべた読みキャラが、原一人だけだったことも起因しているかも) 新人たちは、どれもこれからを期待させる逸材ぞろいで頼もしい。武富はそのままの路線で。奈々絵は日高チックなオオバケの予感すらただよう。
というわけで、今回ストーリー的に「?」な部分は、強いて言えば、最後の涼とトッティエの回想部分。確かに菊池と池田の絡みのシチュエイションは、構成的には魅力があるが、あの場面はあれほど時間取る必要は無いと感じた。 あとは、ギャグのしつこさを、どう処理するかが今後の課題として出てきたように思う。吉本の新喜劇的なギャグは、しつこいくらいにくどいのが特徴?になっているが、関東では そんなにくどいのはむしろ好まれない傾向にある。例えば、今回の終盤の白須が爆発しない爆弾をいじるシーン。ちょい前の奈々絵と菊池とのやりとりのシーン。ちょっとくどいかな、と感じてしまった。(もう少しテンポを上げれば、そう感じなかったかもしれないが)

最後に苦言を一つ。楽日の終演後、座長の菊池が、来春に大きな会場でやることと、それまでに各地でゲリラ的パフォーマンスを展開する旨を予告して、詳しくはホームページで、なんて言ってたたので帰ってから即、公式HPをチェックしに行ったけど、D.B.Factory以来3か月以上もなーんも変わっていないままだった。あれだけの風呂敷を広げて、まだHPの準備が整っていないのなら、「いつまでに新たな体制でHPを運営するので」ということをキチンと言うべきだったと思う。せっかく立派なHPがあるのだから、それを最大限に活用しなくちゃ。ということで、今後のDeepBlueに望むことは、戦略的な広報・宣伝活動とそれに基づいた営業活動だな。舞台の路線の方向としては、今回のように自分らの手である程度勝負する内容のものと、プロが書いた本格的なシナリオとが交互にできると理想的なんだけどな。前者はファンの固定化、後者は新規ファン層の取込み戦略に不可欠である。長くなってすまぬー。ananの当該号発売されたら教えてくれ。あ、それと○月×日のクドカン「熊沢パンキーズ」本多劇場のプラチナチケット取れたけど、行けるか? 次回舞台の練習中でも行くべきだとは思うが。。。返事くれー。