歓迎みなち一座 (坊主編)

当日は、13時から 新宿・歌舞伎町のシアターアプルで、
「Blues in the Night」というミュージカルを堪能していた。

ブラザーTOMの、絶妙な としかいいようのない前説で
動きだした舞台は、のっけから出演者四人全員(TOM、
中島啓江、マリーン、入江加奈子)の、それはものすごい
ハモリではじまった。

すげーぜ、すげー。

さすが 魂をゆさぶるブルース。一曲目から、全身に電流が
走り、不覚にも涙がでてきていた。

このミュージカルは、セリフがほとんどない。

つぎからつぎへ、スタンダードなブルースナンバーが歌われていく。

たまらねーぜ、たまらん。

途中、出演者が舞台から降りてきて、観客をいじくる場面で、
マリーンがぼくの斜め前のおじいさんの頭にキスマークを付けていた。

ちっ、おしかったぜ! (みなち一座の皆さんに、マリーンのキスマークを
御覧いただくという スペシャルな・・・)

感動に胸を震わせながら、15:30発の新宿湘南ライナーに乗る。
途中、茅ケ崎で東海道線に乗り換えて、一路 沼津をめざす。

みなちが沼津にいくとの情報を得たのは、たしか二日前だった。

なんとか集合時刻の18時ごろに沼津に着く旨をみなち座長に
メールすると、「一時間くらい遅れるから、先に飲んでるように」
との返事が・・・。

ぬわんだとぉ〜などという感情を起こさせないのが、みなち座長の
人徳なのだなー、とあらためて感心した。

「じゃあ、先に行って飲んでるけど、待人が全然現れないので、
だんだん不機嫌になってキレる寸前の人を演じているから」と、
返信しておいたけど。(笑)

おお、こういう待ち時間に、しりとりなんぞを作っていると、知的で
いいなぁ〜と、生中とシメ鯖を頼んで、う〜んと頭をひねってみる。

実はこのときまでカウンターで飲んでいたお客の一人が、見事な
スキンヘッドだったわけで。年の頃は、ぼくよりひと回りは上の感じ。

こんなところにみなち座長が登場して、あの初対面の時のように、
「坊主さぁ〜ん」と猫なで声でスキンヘッドをぺんぺん叩く「儀式」
をはじめたりしたら、このカウンターの隅で飲んでいるスキンヘッド
のおじいちゃんは、どう反応するんだろう?

と、ほくそ笑んでいたら、そのスキンヘッドおじさんは帰ってしまった
のであった。 ちょっくら残念。

思えばみなちは、ぼくのネットの水先案内人なのでR。(←古っ)
キョンちゃん仲間のサイトから、すてきなサイトに導いてくれて。
 すてきな人に会わせてくれて。

なのに みなちとは一回だけしか会ったことないんだ〜。
ふうん、そうなんだー不思議だけど、と一人で納得。

そうこうするうちに、みなち一座ご一行様が登場。

期待していた頭ぺんぺんもなく、宴会のはじまり〜。

ほぼ全員が「生中」で乾杯したあと、「お、これ しめさば〜」と、
まずぼくが食べていたシメ鯖を口の中へ。うん、べつにぼくの肴じゃ
ないんだから、誰が食べてもいいんだよー。

まぐろのづけが出てきたら、ちょいと醤油につけてみて、口へ。
「あ、これ、もう 味ついてるから〜」と、皆にすすめる。

炒り銀杏に「あついけど、おいしいぃ〜」

山芋の磯辺揚げは「うん、いけるいける〜」

黒おでん「なに、なに、この黒い色? イカスミかなー? あ、この
大根、ちゃんと切れてる〜、はふっ   ほひしひぃ〜」

ボクが頼んだ栗焼酎のお湯割りに、ものほしげなまなざし・・・
一口飲んで 「うん、ほんのりと栗の香りしたー」

なんとかサラダ「ほらほら、そっちの人も サラダだよー」

ようするに、誰が注文したかは関係なく、我々のテーブルに
運ばれる「酒の肴」は、すべて みなちが試食してからでないと
食べられないのが暗黙のルールとなったのであった。

それをみなちは「わたしは みんなの毒味役」と称していたが。

嫌いな食べ物がないんで、「食わず嫌い王」に出られない〜とも
言っていたが。 呼ばれたりしないから、安心しなー。

ちょっとした席替えもあり、空になったジョッキや皿を片していると
たまたま みなちの真ん前のちゃぶ台の上に、空のビールジョッキが
六つ並ぶという、それはそれはおいしい構図になったので。。。

みなちとむっつの空のジョッキ  をデジカメに撮ろうとした番さんに、
待ったをかけたみなちは、「これは、わたしが飲んだジョッキじゃ
ないんだからねー。 あ、でも飲んだのは6杯でいっしょだ〜」と
はしゃいでいた。

うん、よしよし。

ステキなめがね姿の りくりんも去年より飲めるようになっていて
饒舌だったし、ののたん、番さんは いつもどおり軽やかだし〜。

まりもちゃん、ちと静かかなーと思ってたら、時々強烈なボケが
入るし〜。

さぁ、ここらで坊主も飛ばすかーという頃に、昼間観た
ミュージカルと違い、セリフだらけで感動するみなち一座の公演も
お開きの最終電車の時刻がしのびよるー。

むむむ〜。

大人しすぎとの心配もいただきましたが、みなち一座の言動を
目の当たりにして酒を飲むという、最高の贅沢に酔ってしまった
というのは、偽らざる事実であります。へへへ。

最後にその店でメモしたキーワードの一部をば。
  「おばさんと 呼ばれたい」

  「笑うと 歯がしびれる」

  「理想の夫と現実の○とのギャップ」

  「純文学」

 うう、もう書けねえ。

P.S. ののたん 1000点ゲット!