そしてヨッパ

自分の子供に対して、何をどのように教えるか?

例えば、ドラゴンズファンだったボクは、息子たちと一緒に
風呂に入る時に、中日の背番号1番から10番までの
選手名が言えるまで、湯船から出さなかったが、

その行為は、人間国宝の技を自分の弟子に伝承すると
いうことと、なんら違いはない、と思う。(ホンマカイナ)

すなわち、中日ファンであるという、世の中ではマイナーな
特性を、自分の息子に確実に継承させるという行為は、
そのやり方に多少の無理があったとしても、世の中的には
認められることだろう。

ところが、だ。 世の中の大半の親は、その「本質的な」部分を
教えようとはしない。

すなわち、なぜ自分が中日ファンであり、中日ファンである
ことが、将来の人生に於いてどのような好影響をもたらすのか、
という部分については ほとんど言及しないのである。
(実際は、マイノリティになることの辛さ、苦しさを教えなければ
ならないのであるが。)

    ☆☆☆

子供に「交通ルール」を教えることと、「クルマという凶器から
身を守るノウハウ」を教えることは、違う。

赤信号は止まれ、青になったら渡れ、と教えていた自分の子供が
青信号の横断歩道を渡っていてクルマに轢かれたら、どうするの?

教えを守った子供は正しかったのにクルマが悪かったから、
でボクは諦めがつかないけども。

青信号だから渡っていい、じゃなく、左右をよく見てクルマが
来なさそうだと判断できたら渡っていい、と教えることが「本質」
じゃないだろうか?

要するに、「信号」なんていうのは 便宜上のルールの産物なだけで
それに頼り切っちゃいけないということを、ちゃんと教えて
おかなくっちゃ。

「信号を守る」ことが本質じゃなく、「事故に遭わずにスムーズに」が
目的のはずだから。

えてして、日本では、親も学校でも、ルールだけ教えて、
本質部分をないがしろにしている気がしてならない。

少なくとも 今宵もヨッパなボクは そう感じたので。

やれやれ。