中日優勝 (続き)

実はぼくは、とある有名なドラゴンズファンクラブのメンバーだったりした。月刊ドラゴンズの優勝記念ファン対談に写真入りで登場して熱く語っていたくらいに。でも星野が監督を辞めてからは、なんとなくかつてほど応援する気になれず、球場にも足を運ばなくなり、トーチュウ東京中日スポーツね)も読まなくなっていた。山田なんて、所詮「外様」じゃん、と。

そういう意味で、今期の監督を落合がやることになったことに対しても、正直なところ やや複雑だった。彼の野球理論(ふてぶてしい態度ではなく)をもってすれば、何かやってくれそうという期待感と、中日を捨ててライバル巨人に寝返った過去に対するファンとしての感情と。

落合の「トレードなんかしなくたって、現状の戦力が10%アップの力を出せば優勝できる」という監督就任時の発言は、カネで各球団の四番打者を集めまくる巨人に対する宣戦布告にも思えて、ちょっと頼もしかったりした。ま、自分が過去におかしたアヤマチを反省している風にも聞こえたし。

しかし、開幕投手に過去二年間に全く実績のない川崎(自他ともに認めるエース川上や、実績のある山本昌ではなく)を起用したことの落合監督の真意を測りかね、ファンとして失望して。(結局、川崎はKOされたし) 試合結果を翌朝の普通紙のスポーツ欄で確認するだけのファンに成り下がったのだった。

そんなぼくでも、やっぱり好きなチームの優勝の瞬間は、オンタイムで見ていたい。監督の胴上げも見たい。それで野球中継を、久しぶりにTVで見ていたわけだが。 優勝の事実はうれしいんだけど、試合に勝った瞬間の優勝決定じゃないと、当然ぼくのココロは盛り上がらないわけで。

というわけで、我が家の優勝恒例「風呂場で一人ビールかけ」の儀式は、50年ぶりの日本シリーズ制覇時まで持ち越しとなりましたとさ。