Joao Gilberto

ジョアン・ジルベルトのコンサートに行った。

昨年、72才にして初来日した際に、奇跡のコンサートと
世界中から絶賛された演奏をしたことよりも、
開演は必ず一時間遅れるとか、コンサートの途中で
23分間も動かなかった(その間中、拍手は鳴りやまず)
とか、のことのほうが一人歩きしてしまったけれど。

開演時刻から25分遅れで舞台の下手からギターを
持って登場した彼は、椅子に腰掛けるや否や、すぐ
演奏をはじめたのであった。

彼の歌声は、素朴だがはっきりとしており、暖かみが
感じられる。 ポルトガル語なのになぜか説得力がある。

歌声とギターだけの音楽が、会場を包み込んでいく
感じがした。

一曲終わって、拍手が鳴り止まぬうちに、ふっと次の
曲に移って行く。

ボサノバのリズムが、ほんとに心地よく、体が自然に
揺れ動いてしまう。

まさに、魔法にかかったかのような 至福の時間。。。。

「伝説の人」は、噂通り、すごかった。

またもや スタンディング・オベイション。