ドラクエ13日目

酔っ払った状態で、大切なゲームをしてはならない。

現実の酔っ払い状態でやってしまうことは、仮想現実のゲームでもやっちゃうのである。かつてぼくは、こつこつとためたお金で買い揃えた、そのレベルで入手できる最高の防具やアクセサリーを脱ぎ捨ててしまったことがある。(通常は「脱ぐ」じゃなくて「はずす」というコマンドを選らんで、袋に「しまう」か、誰かに「わたす」というコマンドを選択するんだけれど、その時は堂々と、「はずす」で「すてる」を選択したのであった)

その時も、「あ。すてちまった」という意識がまだあったので、すぐにリセットすればよかったのであるが。「防具なしで闘うと、どのくらい弱いのか」という興味がわいて魔物と遭遇し、あっけなく全滅して、教会(死んだキャラクターを生き返らせる場所)へ強制送還されてしまった。こうなったとしても、ここで生き返らせればいいものを、ここが酔っ払いの哀しいところで、いつものように「ほぞんする」意のコマンドを選択してしまい、憐れ素っ裸で死んだままの状態(主人公だけかろうじて生かせてもらえるが)でゲームはセーブされてしまったのであった。

というわけで、ゲームをやらなかった。エライぞ、自分。