ドラクエ17日目(スラムダンク・ファイナルイベント覚え書き)

とりあえず、忘れないうちにスラムダンクのファイナルイベントのことを記しておこう。 うちの二人の息子たちが、ミニバスケ(小学生以下の子供たちが競う全国大会があって、通常は小学校のチームより、クラブチームの方が強い)をやっていたこともあり、スラムダンクは我が家全員が少年ジャンプ連載中のオンタイムでの読者であったことは、前にも書いたが前提条件ということで。

さらに加えて、舞台が神奈川県の湘南地方であることも相まって、のめり込んでいった。。。。にもかかわらず、マンガでは、「全国大会で、毎年の優勝候補校に劇的な勝利をした次の試合で、ボロ負けして、マンガ自体が突然終わってしまう」という結末を、迎えた。迎えてしまったわけだ。

それから数年経って、単行本の販売が一億冊を超えたことを感謝して企画・実施されたのが、全国紙6紙に掲載された、あの広告だったわけであり。そのイベントのファイナルが、さきの12月3〜5日に旧・三崎高校の教室を使って企画・実施されたやつなのである。

このファイナルイベント自体の告知は、スラムダンクの公式HPによってのみ行われた。それを見たり聞いたりした人達が、それぞれのHPやらメールやらで知らせるなりして、静かに浸透していき、結果として全国(一部国外からも)から約5,000人のファンを動員させたイベントでであった(らしい)。

旧・三崎高校は、三浦半島の先っぽの高台にあり、東に東京湾から房総半島、西には駿河湾伊豆半島に富士山まで望める、絶好の眺望を備えていた。われわれは、あえて会社を休んでイベント初日の金曜日の昼を狙って、訪問したのであった。

イベントのメイン企画は、構内の23教室にある46枚の黒板(緑板・1教室2枚)に、作者の井上雄彦氏がチョークで描き上げたスラムダンクの続編を、読んでいくという、活字にしちゃえば単純なもの。だけど、これがいかに現実に見た人の魂を揺さぶったかは、やっぱり、見た人じゃないとわからないんだろうなー。

メイキングビデオを見ると、一教室(2連の黒板)で45分から1時間かけて、自ら描いてきたサムネイル(ラフ案)を見ながら、時にはコミックスをめくって確認しながら、チョークで力強く黒板に描き上げていくのです、スラムダンクの愛すべきキャラクターたちを。黒板拭きは、ほとんど使いません。さすがのデッサン力、というか、黒板に白墨(チョーク)だから、荒々しくって余計にすごいんだけど。

一教室ごとに、にんまりしたり、がははと笑ったり、ちょっとじーんときちゃったり、するわけで、そこが平日の閑散さがよかったところで、教室内は我々だけ、というシチュエイションがかなりの頻度であったのです。作者の生作品と、対峙して鑑賞できる歓び。

黒板に展開されていたのは、コミックスが終わってから(全国大会終了時から)10日経過した時点での、それぞれのキャラクターの様子。アメリカに旅立つものもいれば、バスケもせずに海釣りにほうけるものも、。。。。

我らが桜木花道は、リバウンド王ならぬ、リハビリ王を目指しているという。。。

会場の売店では、Tシャツなどとともに、黒板に展開された「マンガ」を、写真に納めた横長の変形カード(23枚入り)が売られていたので、当然購入したけど、いかんせん、緑板に白のチョークでは、線が細いのでありました。

このイベント最終日に、井上氏が自ら23教室の黒板を消して歩いたという、クラクラするおまけ付き。いや、ぼくはその消した場面に立ち会っていなかったけれども、十分にその緊迫感が感じられる、刹那的だからこそ すごいイベントだったんだなーと、ため息。

といいうわけで、思い出し興奮をしてしまった、レベル37。

あしたはモダーン今夜の生で踊ってきま〜す♪