おいしい野菜

去年、糸井重里氏のTV番組で、こぐれさんが「永田農法」で野菜をつくっていて、それをキョンちゃんが手伝いにいくという企画があった。収穫した野菜は、とんでもなくおいしくて、出演者のみんなが、生でばりばり食っていた。 永田氏は「子供たちが野菜嫌いなのは、野菜が悪いからだ」と、ばっさりと言い切っていたっけ。永田農法で作った野菜なら(本来の野菜の味がすれば)、子供たちが嫌いになるわけがないというわけだ。

永田農法がどんな農法なのかは、ネットで検索してもらうとして、その野菜たちが銀座のMデパートで一週間だけ売り出されるということで、出かけてみた。いわゆるデパ地下なので、それぞれの野菜を細かく切って試食させていたので片っ端から食べてみる。

お〜〜。あきらかに差がある。違いがわかる50代〜だからではなく、ほんとに、やっぱり味が違うのだった。まず糖度が違う。あきらかに自然の甘みが強い。トマトはともかく、たまねぎやピーマンすら果物のような甘みがするのだ。 また、ほうれんそうやナガナスに、エグ味がほとんどない。
愕然としたのは、キンカンだ。そのまま皮ごと食えてしまう。生なのに、だ。 しかも、ミカンのような甘さで(鼻から抜ける香りは、しっかりしたキンカン)。

農作物の育成方法も、ここ半世紀のうちに科学の力がどんどん入ってきて便利になったようで、実はその裏側で大変なモノを失っていたのかもしれない。。。。。。なーんて、ちょっと考えてしまったほどショッキングな味なのであった。 まー、とーぜん毎日は食っていられない値段だったけどね。