お誘い話

次男・風が、近所の贔屓にしている割烹店の店主から雇われ店長をやってみないかの誘いを受けた。その店は、しっかり仕事をした日本料理を出してくれるので、ずいぶん前から客として世話になっている。
風が調理師学校に通っているときから店に連れて行っていたから、かれこれ5年くらい前から風の存在を知っている訳だ。店に顔を出すたびに、「息子さん、がんばってますか?」などと 声をかけてもらっていたし、現在 寿司割烹の店で修業していることも店主は知ってはいたが。

おそらく、当てにしていた板さんの都合がつかなくなっての誘いだろうが、あまりに突然の誘いだったし、仕入れは全面的に協力すると言われてもまだまだ店を持つには早すぎると風も判断したので、丁重にお断りしたそうだ。
たとえ失敗したとしても、風にはそんなにリスクはない話なので、やってみればとも思ったけど。そういう、とんでもないチャンスは、地道に努力していればそのへんにころがっているということか。
もう二度とこないかも知れないが。