「労働者M」 2月21日19時〜 三回目鑑賞記(ネタバレ有り!)

三回目の観賞は、5000円のコクーンシートで。
前説では、9000円の席の人は不安に思うけど、
コクーンシートの人は大丈夫、みたいな下りがあるけど。

9000円だと許せないけど、5000円なら悩みごろで、
2500円なら許せる範囲。という、観る座席の値段によって
舞台の評価は異なるモノだろうか?

少なくともKERA氏は、9000円払って観にきてくれている
お客さんの評価を意識しているということだ。

キョンちゃんが、「分かる、分からないではなく、後々まで
お客さんの記憶に残る演技をしたい」と言っていたが。

「分からなくてもいい」という表現は、「分かることもできる」
という対極があってこそ、できる表現だと思う。
そういう意味で言えば、これは「分かること」を最初から
拒否した芝居だ。

リュカとして「帰れと言ってるのが、聞こえないの!」と
レナータに凄むセリフ。腹から絞り出す声で、魅力的。

元アイドル小泉今日子への当て書き(でしょ、当然)で
「だんこん」と言わせちゃった事実は、記憶に残るだろう。

三回も観ると、むき出しのシモネタは、慣れてくれず
鼻について困る。聞いていて、寒い。悪寒がする。
そのシモネタに必然性がないからだ。

というわけで、三回観ても、作品としての評価は
下がる一方なので、自分なりの「見所」探索をしなくちゃな。
って、もう次は千秋楽だぞー。