杜の都にて

その地に立ってみて、はじめて思い出すことがある。
と書くとなんだかロマンっぽいけど、単にボケてきて
それまでに思い出せなかったというのが真実かも知れない。

駅前の再開発現場を見て、あ、ここにウチの支社があったと
思い出した。確か訪問したのは、仙台地震のあったすぐ後。
(ということは二十数年前?)

ここにあったモノが、こういう具合に倒れてね〜という説明を
聞かされたことが鮮明に蘇った。

最後に仙台を訪れたのは、十年ちょい前。二泊した二日目の
晩に、牡蠣が食べたくて、繁華街を一人でうろついて「かき徳」
という店を見つけて入ったのだった。

今回も偶然店の前を通って、記憶が蘇ったのだった。
うん、焼き牡蠣と日本酒がうまかったなーなどと。

泊まったホテルのすぐ前に、高低差のある公園があったなー
だったら、そうか、それは勾当台公園で、泊まったのは
三井アーバンだったのか、とかとか。

あのケヤキが鬱蒼とした通りが定禅寺だったんだ、と
いうことまで忘れていいる始末。とほほ。

という、自分の個人的で「ほくそ笑み」的な楽しみも
あったけど、今回の、未来への「記憶の対象」は、
なんといっても、「みなち一家」となるに違いない。

本日の回想はここまで。