その2 「イヌの日」鑑賞

横浜は山手のグランドでラグビートーナメントを
2試合やって抜け出し、下北沢まで乗り継ぐ。

生ビール中ジョッキに担々麺をとりあえずの昼食に。
舞台鑑賞ともだちと待ち合わせて、本多劇場へ。

阿佐ヶ谷スパイダースとしては初の再演もの。
6年前発表の、監禁事件を題材にした「イヌの日」。

重い題材を、中山の独特の演技で、重く見せない。
重く見せない地下の監禁世界を、八嶋のはじけた演技の
加入により、逆に重さを増して見させたり。

後半のスピード感溢れる展開で、2時間半以上の途中休憩なしの
一気公演にイキオイをつけた。

さすが長塚圭史モノという家族を描くシナリオだが、美保純演じる
母親役が、あんなに哀しいままの存在でよかったのか、と
心に引っかかったまま終演後も自問自答させたのも、
長塚圭史マジックと言うべき演出の巧によるものなのか?

配役陣の健闘もあって、水準以上に面白い舞台ではあるけれど、
個人的には、前作「ラストショウ」のほうが、戯曲的にも好みだなー

終演後、すぐ前の新台○で、いつものように大宴会。
う〜ん、いい店だ。