初泳ぎ

荒波のため、海上から打ち上げる茅ケ崎花火大会が
明日に延期になった。

そんな荒れた海に、ゴム製のミニラグビーボールを投げて
愛犬天海に泳いでとって帰ってこさせる遊びをやっていた。

天海はボールが落ちた地点を見届けると、嬉々として
海に向かって走り込んで行き、浅瀬ではジャンプを繰り返して
波を飛び越えて進んでいって、あとは犬かきでボールを
くわえて帰ってくるのだ。

海が荒くてボールを見失っても、泳ぎながら周囲を見回し、
ちゃんとボールを見つけ直すことも習得したし。
(子犬の頃は、見失うとすぐ浜辺に帰ってきてしまっていた)

砂浜でボールを投げて、それを走っていってくわえて
帰ってくる遊びより、天海は数段うれしそうに見える。
さすが、水かきが付いているラブの血が流れておるな、と。

ならば、ご主人様が溺れた時に、天海は助けにくるのか?
という疑問を解明すべく、ボクが沖に入って行き、溺れた
マネをして天海を呼んでみた。

浜辺でなにやら躊躇していた天海だが、海に飛び込み、
こっちに向かって泳いできた〜!
どうやって助けようとするのかと思っていたら、
ボクが手にしていたボールをくわえると、さっさと
Uターンして泳いで帰っていきやがった。ちっ。
ボールが心配だったわけかい。

ま、ボクがこの夏、初泳ぎできたからいいか。