野沢温泉旅行 3月5日〜7日

shonanbowz2008-03-08

3月5日(水)
早朝の散歩を終えてから、愛犬・天海を獣医さん宅に預けにいく。天海は獣医さんのところに行くのが大好きだから、全く問題ないのだけど。ちょっと喜び過ぎだぞ、というくらい喜ぶもんだから、ちょっとたしなめてみたりする。

10:30ごろ茅ヶ崎発で、東京発11:45の長野新幹線に。車中でお弁当を食べながら2時間後に長野着。飯山線に乗り換えて約1時間で戸狩野沢温泉駅へ。そこから村営のバスで15分。雪の野沢温泉村に着いたのが、15時過ぎ。

さすがに35年ぶりなので、バス停から目指す民宿までの道が分からず、電話して道順を聞いたが、無事にたどり着く。野沢温泉には、8才のときから19才になるまで、冬休み春休みに、それぞれ3泊4日くらいずつ、毎年来ており、中学になってからの常宿となったのが、当時スキーを教えてもらっていた春夫先生が経営する民宿だったのだった。

ボクが二十歳になって米国に留学してからも、年賀状は出し続けていて、最近20年くらいは、毎年「今年こそ伺いますから」と書いて送っていた。で、2年前の向こうからの年賀状に、もう民宿経営は引退して息子夫婦に託した旨と夫妻の顔写真が載っていたので、早く行かなくちゃという気になり、去年の春から「次のシーズンには野沢に行くぞ」と妻には宣言していた。

それが実現して、春夫先生が目の前にいる。野沢菜をつまみながら、自家製どぶろくを詰めた4合瓶を我々夫婦だけで空にしたのは、一時間後だったかな。春夫先生は、大腸がんの摘出手術を受けており、禁酒中とのことだったので、夕食前に、既にけっこう酔っぱらっていた坊主家夫婦であった。

結局、我々の滞在中は他のお客さんがいない=貸し切り状態だったので、食事も大広間で、春夫先生夫婦と一緒にとることになった。ただし、我々の食卓の上には、どぶろくが入ったカメが置かれた。ここの民宿の売は、夕食時のどぶろく飲み放題なので、遠慮なく柄杓でごぶごぶとコップに注いで、飲む飲む。40年近く前のことを、話す聞く。息子さんの作った山のような料理を、食べる食べる。

3月6日(木)
朝5時半に目が覚めて、内風呂にゆったりつかる。内風呂も当然温泉。朝食後、日影ゲレンデまで歩いて登る。村の集落のハズレから、動く歩道が設置されていたが、昔はこの坂道を、スキー板を担いで登ったことを想い出しながら、ひたすら登る。

さすがに、ゲレンデの麓に立つ建物が大きく変わっていた。35年前に贔屓にしていた食堂で「ぶどう液」を飲む。昔は「ぶどう汁」という名前だったような。ボクらは毎日の犬の散歩等で足腰は鍛えているので、30年ぶりにスキーに挑戦してみた。貸スキーセットは、半日1800円で、リフトの回数券は8回で3000円。二人で4本ずつ滑り降りる。滑り方なんてカラダが覚えているもんだな〜と感心。中2のときに取得した2級の腕前は錆び付いていたなかったぜ。でも、今時なカービングスキーには、ちょいと手間取った。

ゲレンデは、当時と比較すれば、ガラガラ状態。リフトも待たずに乗れちゃうし。20才前後の若者は、ほとんどがスノーボード。スキーを楽しんでいるのは60代以上の元気なじいさん、ばあさんが目立つ。ふうん。

昼前にスキーセットを返却して、昼ご飯。最終日に必ず食べていたカツ丼は、ソースカツ丼になっていたのでパス。カツカレーと生ビール。レジのおばさんに35年ぶりの訪問だと伝えたら、そういうことなら当時のカツとじ丼を作ってあげたのに、と言われた。ちっ。(笑)

いったん民宿に戻って、今度は村にある13の外湯(温泉)めぐり。午後の早い時間なので、ほとんどの風呂で貸し切り状態。ということは、源泉を水で埋めていないから、お湯が異常に熱いってこと。ほんの5秒も浸かっていられないぐらいに熱い。く〜〜〜。13カ所すべて回って、その証拠は集めたが、実際に風呂に入ったのは5カ所だけ。それでも十分暖まったし肌がすべすべになったよん。

夜の温泉街にくりだすと、外国人の姿が異様に目立つ。一時期北海道のスキー場そばのマンションを豪州人が買い占めているという報道があったけど、それと同様、今がバブルらしい豪州人が、いっぱいここに押し寄せているらしい。蕎麦屋でお銚子を並べているのは豪州人4人の男女。ジャズバーでビールを飲んでいるのも豪州の3人男。カウンター内にいる一人も豪州人らしいし、後から入ってきたのも豪州人二人組男。ほんとに、ここはどこ?状態の異様な空間だった。

3月7日(金)
朝9時半のバスに乗って、野沢温泉に別れを告げる。長野でにごちゃんに教えてもらった居酒屋系蕎麦屋で、ホタルイカ、おでんなどで七笑を飲みながら、締めに蕎麦を食う。うん、うまい。16時前に茅ヶ崎駅着。家に戻って、その脚で天海を迎えにいく。一泊4500円。人間の民宿が一泊8000円。う〜ん、民宿の春夫先生に悪い気がした。