Janis Ian Billboard Live 08.04.25

ジャニス・イアンのLPは全部持っていた。よく伸びる高音の済んだ声で歌うマイナーコードの曲は、魅力に満ちて圧倒的に好きだったなぁ〜。有名な「Love is Blind」が大ヒットしたのは、ボクがアメリカで大学を卒業した年だったっけ。
そのジャニスが六本木ミッドタウン内に新しくできたBillboard Liveに登場するというので、早速チケットを押さえて、行ってみた。開演が19時なのに開場は17時半なのは、中でフルコースディナーも食べられるからなのだな。
(チケットを申し込んだ時点では10番目だったので、「17時半までにくれば、自由席でステージの目の前のテーブルに座れますよ」と言われたが、とてもそんなに早くには行けないし、今のジャニスはそんなに至近距離で見たくもないのでもう2千円払って二階のかぶりつきの指定席にしてもらった。ごめん)
会場はステージを囲んでコの字型の客席配置〜ステージフロアに4人がけテーブルがずらりと並び、二階層以上はコの字型の最前列だけの座席が四階層まで。四階からもステージまでの直線距離は近い。で、ステージの後ろの壁面は全面ガラス張りで六本木の夜景が見える演出。(彼女が登場する前に、カーテンで閉じちゃったけど)
19時定刻にJanis Ianが客席下手から登場し、ステージ上に。白髪でかなりふくよかになった身を黒いシャツとパンツでつつんで、黒の小振りのアコースティックギター(多分Gibson)を手にしながら、まずは「ジェシー」をアカペラで。すげえ〜。あとはギターの弾き語りで、おなじみの曲を次々に。曲間には、解りやすい英語のMCを交えて会場の笑いを誘ったり。
ギターを置いて、ピアノの弾き語りも数曲。淡々と進む懐メロステージも、約一時間で終わっちゃあ、さすがに「え?もう終わり??」という消化不良。アンコールは「Will You Dance?」一曲のみ。まあ、彼女も50代なので、途中休憩を15分とってもいいけど、やっぱり二時間は楽しませてくれないとね。確かに客数が少ない分、客単価を上げなくちゃという意図は解るけど、それがあまりにも露骨過ぎるステージだった。でも、高音の伸びは、流石だった。