「TOKYO SONATA」試写会&記者会見 ネタバレあり

正確には、「カンヌ映画祭 ある視点部門 審査員賞受賞記念 記者会見付完成披露試写会」と名うっていたような。珍しく13時からの上映、記者会見は15時半から。恵比寿ザ・ガーデンルームにて。
父がリストラされての朝の通勤シーンでの、ボクの登場は早かった。あ、それそれ、と指差せば確認できるほどの登場時間(もちろん、ほんの2〜3秒だけど)に、ニット帽をかぶって通勤に急ぐボクの姿が。。。
長男がアメリカに旅立つ箱崎のバスターミナル。ふうん、そういう会話をしていたのかと、観入る。肝腎の「荷物係の役」での登場は、思ったよりアップだったが、そうまでしてフレイムに入れる必要が合ったのかな、というくらいにスキンヘッドが画面上に登場しますぜ、お立ち会いっ!
久々に、骨太な、映画らしい映画を観た感じがしたけど。エキストラ的には、せっかく着替えたんだから全身ショットがほしかったな、とか、MBT履いているのが映ってないじゃん、とか別の感慨に耽ったりして。
舞台に机などをセッティングして、30分後に記者会見が始まった。舞台挨拶ではなく、ホンモノの記者会見。日本での最初の試写だし、受賞してから最初の試写だから、当然だろうけど、フォトカメラマンが前列に、ムービーカメラマンが最後列の台の上にずらりと待ち構える。その真ん中に位置するマスコミの記者に混じって座った。
まずは、カンヌで代理人が受け取った「審査員賞」(賞状)を、駐日フランス大使館の文化なんとか官?の日本語が流暢なフランス人が、黒沢監督へ授与する儀式があって。
黒沢監督は、ある視点部門は賞の対象となっていないと思っていたという話が、へーほんとかいな、と印象的。受賞の知らせをマネージャーからのメールで知ったというキョンちゃんは、その時、「怖い、っていうか、身が引き締まる感じがしました。この映画のことを、ちゃんと伝えていかなくちゃいけないという責任があるので。」という、感心な答え。隣の監督が大きく頷いていたし。ぱちぱちぱち。
カンヌでは、演技がクールとか理知的とか評価されていましたが、役作りでどんなことを心がけましたか?という女性司会者の質問には、「監督の魔法にかけられたような撮影だったので。。。」と大人な回答。
逆に黒沢監督に、小泉さんに対してどんなところが凄い女優だと思いますか(マスコミ用に配られた資料に、彼女は凄い女優だという表現があったので)との答えは、「遠くを見る目線がいい。日本の俳優には見られない目をする。」と、特に眼の演技を絶賛していました。なーるほど。