トレランの魅力 4月23日

ボクにとってのトレランの魅力は、「自然の中にいる自分を楽しむ」〜という側面は当然あるけれど、「下りの魅力」に取り付かれている部分が大きい。
若い頃、100m11秒台のスプリンターだったこともあって、斜面を下る際の加速感がなんともたまらないのだ。(それは最早平地では感じられないものだから)
トレランの一歩一歩は、全て異なる地形の上に記される一歩であるが故に、その足取り(どこに着地するか)に対して、一歩一歩の判断が必要になるわけで、その注意力がたまらなく気持ちいいと表現しても、理解してくれる人は少ないかも知れないけれど、気持ちいいんだよね。
(ほれ、マラソンは、一歩一歩を気にしないで機械的に走ることにより、ある意味「無」になれる気持ちよさがあると思うけど、それとは対極にある気持ちよさというのかな)
そのトレランの一歩一歩は、ラグビーの走りのステップに似ているところも、ボクにとって魅力的に感じられる要素の一つだろうな。
もう一つ、下りでのコース取りの判断は、スキーでのそれにとっても似ていること。まっすぐ下る直滑降ではなく、ウェーデルン的に、どういうコースをたどって、ここでスピードを殺して、ここは小刻みにステップ(曲がって)して、というようなコース取りの判断を瞬時にしなければならないことが、とっても魅力的なのである。
換言すれば、その瞬時の判断がまだできるぞ〜ということが実感できることが魅力的なのだろう。その判断に対してカラダが反応できなくなった時(当然、転倒を伴う)に、新たな挫折は必ずやってくるものだということは解っていてもね。
だから、今後も、鎌倉レベルのトレイルランニングは続けて行くと思います。マラソンの魅力とは違う楽しさがあるから。