第4回湘南国際マラソンだらだら備忘録 11月8日

朝5時半起床。4時間半は寝ているから睡眠十分だ。水を一杯と野菜ジュースを一杯飲んでから、ストレッチをやるといういつものパターン。
おむすび一個と豚汁一杯とともに、焼き餅を二つ食す。二度目のトイレの後、予定より5分遅れの6時50分に妻の運転で家を出る。去年より25分も早いのに、湘南大橋の手前で早くも渋滞につかまる。う〜ん、去年は25分後でもスムーズに通過できたのになぁ。(それにしても地元の大会はありがたい)
なんとか7時30分頃には、国道一号線沿いのスリーエフで降ろしてもらう。エビアン100ml購入。ここのコンビニトイレに5人並んでいた。城山公園を越えてデニーズの交差点に。

そこを渡ってしばらく行くと、二宮からの徒歩組と大磯からの徒歩組とがぶつかる場面で大渋滞。前に進めない状態。

でも、なんとか8時05分には入場し、荷物置き場を目指す。去年よりかなり動線は改善されているけど、いかんせん会場自体が17000人の出場者に対応できないほど狭いのは否定できないからなぁ。(総エリアは広いんだけど、各エリアを結ぶ道とか階段が狭いなど)
荷物預けてから、おそらく会場内で一番空いているであろうと目論んでいた、飲食物ブースの一番奥(西側)に設置されているトイレ20基に向かう。
この飲食ブースの奥にトイレがある。

ところが予想に反して15人くらい並んでいるではないか。しかも大小共有なので、ココを避けて会場真ん中の男性小用専用のブースに並ぶことにする。だが、これが大間違い。男性の小なんだから、一人1分もかからないだろうと目論んだのに、皆それ以上かかっているんだもん。10分くらい並んだところで、スタート地点に近いシャトルバスの発着所のほうが空いているかも、と思ったが、せっかくここまで並んだのだから、と並び続けてしまって。
結局用を足して、スタートライン方面にジョギングしはじめたのが、8時50分過ぎでは、遅すぎだよ。もうびっしりで、本来の自分のスタート位置(3時間30分〜4時間)には程遠い、5時間30分〜の最後尾に近い位置。

あ〜、やっちまったけど、ここは冷静に頭を切り替えてみよう。この位置からじゃグロスでのサブ4は無理っぽいから、今日はネットでサブ4を狙うことにしようっと。
で、ガーミン405のGPSをセッティングして、ゆっくりと歩きながらスタートラインを越えるのを待っていた。
ようやくスタート地点方向から、マイクのMCが聞こえてくるようになって、しばらくしてスタート台が見えてきた。地元のヒロイン杉山愛ちゃんが笑顔で手を振ってくれている♪

   デジカメの時刻表示が3分進んでいたのだった↑
「スタートしてからもう12分もたちました」というMCを聞いたのが、スタートラインを越える5mくらい前だったので、12〜13分遅れでスタートをきれたことになるだろうと、ガーミンのボタンを押してスタートさせた。
ボタンを押して1秒後に、時計表示がストップした。?? もうスタートラインを越えているので、軽いジョグ状態になっており、画面に表示された英文字が読みづらい。
おーまいがっ! 画面に3行にわたる英文字が伝えようとしているのは、データが一杯のため、過去のデータを削除しないとこれ以上は記録できません〜ということらしい。
こんな本命マラソンのスタート直後にそんなことを言われても、あなた。。。。 じゃあ、どうやってデータ消すねん? そういえば、過去にも一回あったけど、その時はマニュアルを見ながら面倒くさく消したことを思い出した。面倒くさかったことは思い出したが、肝腎の消去手順など、覚えているわけはない。
こっちも走り出しているので、リセットボタンを押したり、メニュー表示にしようとしてみたりしたが、画面上の英文字が消えず、お手上げ状態。
さあ、ガーミン405が使えないとなると、これはどうしようもないぞ。だって、毎日の練習は、ガーミンが表示してくれる「1キロあたり○分○秒」というペースに合わせて走っているんだから。
う〜ん、仕方がないので自分のカンを信じて走ってみるか〜と腹をくくった。うん、ダテに5月から半年間、月平均250kmを走ってきたんじゃねぇぞ! と、自分を信じて走ってやれ〜
湘南国際のコース(=134号線沿い)には、道路から確認できる時計は、第一折り返し地点をターンした左側にある交番の上にしかない。
去年は10kmごとにセイコー?の大きなデジタル表示の時計が、スタートからのグロスタイムを表示していたな〜と思い出した。
その経過時間がわかれば、自分のペースもわかるというもんだ。なにも1キロごとのペースがわからなくても大丈夫と、自分に言い聞かせてみる。
最初の給水ポイントでは、水を飲む。紙コップに半分くらいしか入っていないのがエコっぽくってほほえましい。後続のランナーに注意しながら、少し離れたゴミ箱に入れる。
こんなこれだけのことなのに、このへんを走っているランナー(おそらく5時間以上かかる人たち)はできない人が多かったな〜。
他の人のブログによると、3時間半くらいでゴールできる走力のランナーの皆さんくらいまでは、紙コップもちゃんとゴミ箱に入れられていたらしいけど。
今は、もう道路一面に、踏み潰された紙コップとゲータレードのプラカップが散乱していた。やれやれ。
5キロを過ぎたあたりで、防砂林を覆っている網に向かって立ちションしている輩を発見、それを見たランナーの一人がそれに従うようにコースを外れて立ちション現場に向かった。
確かにここは近くに民家はないけど、地元の人が海に出る公道である。もう少し行けば第2給水ポイントの仮設トイレがあるのに。。。
心を鬼にして「そこはトイレじゃありませんよっ!」と一括してやったら、一瞬びくっとしてこちらを見たけど、つられて行った人も引き返すことはなかった。40〜50才代のおっさんだった。でも、今回はこの二人以外、立ちション者を見ることがなかったのは、前回に比べれば大進歩だな。
10km地点のやや手前、サザンビーチの交差点あたりに、行きつけの茅ケ崎のおばんざい屋「筍矢」の女将さんが応援に出てくれていた。ハイタッチ! さすが3人の息子は全国レベルの高校球児だったこともあるので、体育会系の、力のこもったハイタッチだった。ちょっと痛かった(笑)
続いては、バー「Fake」のマスター。どちらかというと次男の行きつけなので、彼からは「お父さ〜ん」と呼ばれてハイタッチ。ありがたいなー。
ん? 10km地点に時計がない? 見落としただけ?どっちにしても、自分のペースの確認が出来ないじゃん〜
第3給水ポイント(茅ケ崎公園=2000年8月に伝説のサザンライブが開催された野球場がある)で顆粒のBCAAであるフリーダムを1袋服用し、水で流し込む。
走りの方は順調すぎるほど順調で、ほとんどのランナーを抜きまくっていた。ただ、ゼッケンが1000番台と2000番台のランナーは、ボクを抜かしていった。(申告ゴールタイムがおそらく3時間15分〜3時間30分くらいのランナーであろう)
もろ地元の沿道では、妻が応援! スタートラインまで13分くらいかかったことと、時計が壊れた(本当は機能していないだけ)ことを伝えようとしたけど、こっちは走ってて、向こうは止まっているので、前者だけしか伝えられず。
あ〜、サザンじゃないけど、「今、何時〜?」って訊けば、今までの自分のペースがわかったのに〜と思っても後の祭りとはこういうことだな。この辺では、妻の友人とか、飲み友達の姉さんとか応援してくれていたけど、思い返せば、ほとんど皆、ボクの方から見つけて、ちょっと戻ったりしてハイタッチしていたのだった。
いくらスキンヘッドだから目立つといっても、あの集団の中で見つけるのは至難の業。だったら、やっぱりランナーからのほうが、応援の位置の目星がつけられるだけ、見つけやすいのは事実だろう。
自分の走りに集中していたので、復路車線を先頭のランナーが走っていくのを回りの拍手で知った。その地点からトップの彼は、すでに一人旅をしていた。そういえば確か相馬選手もエントリーしているはずだし、elbさんらサブ3ランナーと会えるのは、このすれ違いポイントだけだと気づき、反対車線に注意して見てたけど、両者とも走ってる姿を見つけられなかった。残念〜
第4給水ポイントでは、容器に詰めたパワージェル(梅味3袋分+水でややのばしたもの)を1/3服用し、水とゲータレードを口にする。
ポイントをかなりすぎて、ゴミ箱などない地点で、前のランナーが飴かなにかの包み紙を道路に捨てやがった。これは許せぬ。
すーっと走り寄ってそのふとどき者のすぐ右側につき、「ゴミを捨てるのはやめてくださいっ!」と睨みつけてやったら、びっくりして走るペースを落としていたのは、30代くらいの中肉中背の男だった。
彼が今後改心してゴミを捨てずに走れるようになれば、いいのにな〜。やっぱり、ブログでの盛り上がりも大切だけど、一人一人が声に出して他人を啓蒙して行く地道な直接活動が、マナー向上の原点となる気がする。
江ノ島が近づいてくると沿道の応援者も多くなってきた。けど、暑くもなってきたな〜。第一折り返し地点でターンして、水族館のやや手前の交番の上にある時計を、やや振り返り気味に確認してみると、11時ちょうどを指していた。はい、ここからが走りながらの暗算の世界で。
実質9時12分スタートで、約20km地点で11時ということは、1時間48分かかったということか。目標ペースは、最初の10kmを(渋滞も考慮して)60分、次の10kmを55分で、1時間55分と設定していた。おお、それより7分も早いペースで来ているんじゃん!
こりゃ、ネットじゃなくグロスでもイケるかも! な〜んて、超楽観的なことを考えてしまって、ルンルン気分で走ってました、はい。なんてったって、いつもの練習ランのコースだし、まだまだどんどん抜いていける状態なので、気分よしなのでした。
気分がよかったのは、辻堂あたりの沿道の子供から「あっ、日本代表ジャージだ、ラグビーの!」と声がかかったことだった。辻堂か茅ケ崎のラグビースクールに通ってる子供なんだろうなー。戻ってハイタッチしたいくらいだったけど、左手でガッツポーズして応えてみました。 
う〜ん、これがコスプレ時の快感なのかな? だったら、これもアリなのかな〜
気分いいまま、25km地点=地元に戻ってきたら、すし善の女将さんとお嬢さん発見! 今、何時ですか〜?と尋ねたら、腕時計見ながら並走して11時30分と教えてくれた。う〜ん、5km30分じゃ遅いじゃん、と思っていたら、妻が反対車線から大声でボクのファーストネームを叫んでいた。
その隣には「ハレルヤ」の女将さんが手を振りながら「がんばってぇ〜!」と声援を送ってくれたので、思わず中央分離帯に寄って、「時計が壊れちゃったので、ペースがわからん〜」と伝えてみたが、なんか、自分が遅い言い訳をしているようで格好わるいなーと反省。意識的にペースを上げてみる。
サザンビーチの給水所で、パワージェルを1/3摂取して、水を飲む。コップをゴミ箱に捨てたら、筍矢の女将が最後のハイタッチ! よーし、パワーもらったので行くぞ〜。
相模川下水処理場の給水ポイント付近で、ペースメーカーとするのにふさわしいフォームとペースの大柄な女性ポニーテイルランナーを発見。28km付近から花水川レストハウスの33km地点まで、なんとか着いて行くことができた。
が!! しかし、33kmの表示看板を過ぎた途端、脚が思うように回転しなくなってきた。どこが痛いという訳ではなく、脚全体が「重い」感じがしてきたのだった。腕を振って、胸を張り、脚を前に出すことだけを意識して、ポニーテイルランナーに離されまいとしたが、徐々に差が開いて行く。。。
大磯港IC入口の11カ所目の給水ポイントで、最後のパワージェルを口にして、水を含む。はじめて脚の屈伸運動を2〜3回やって、走り出した。西湘バイパスに入ったところで、雲が切れ、11月とは思えない強い陽射しがランナーを襲う。特にスキンヘッドなボクの頭頂部は、悲鳴を上げていた。
西湘バイパス上は、山側(往路側)にある太平洋自転車道からの応援があるだけで、海側には相模湾が広がり、波打ち際に打ち寄せる波の音さえ聞こえるシチュエイションの下、走れるのはうれしいけど、この走りのペースはキロ6分半くらいだろうなーと。
このあたりになると、道路の両脇は、歩いているランナーが多くなってきた。でも、村上春樹じゃないけれど、どんなに苦しくなっても絶対に歩かないぞ、という決意だけは守り通してやる。
38km付近で、「どなたか伴走していただける方、いらっしゃいませんか〜?」とボランティアの方の声がする。状況を見れば、伴走者の方が、暑さか何かでやられちゃったみたいだ。でも、今のボクはとても伴走なんてできるはずがないペースで走っているわけだし。自分だけの世話で精一杯なんで、申し訳ありません〜と独り言のように口にしたら、隣を走っているランナーさんが、「そうですよね〜、自分のことだけで精一杯ですもんね〜、申し訳ないけど」と話しかけてくれた。
できることなら、初めての伴走体験をしてみたかったが、ほんとに目一杯だったので、ごめんなさいでした。(ちなみにその話しかけられたランナーさんとは、ゴール近くまで同じペースで走ったのでした)
第二折り返し地点をターンして、最後のゲータレードを飲んで、それから水も飲む。さあ、これからの2.5kmが勝負だ! と気合いを入れても、脚は期待通りに動いてくれなかった。
昨日観た「風が強く吹いている」のカケルのフォームを思い出そうとしてもしても、現役ラグビー時代の苦しい練習に耐えたことを思い出そうとしても、現実の推進力にはならなかった。このペースは、絶対にキロ7分に近いな〜と実感しながら、つぎつぎに抜かれて行く〜。
しかし、大磯プリンス会場内からの声援を受け始めると、だんだんテンションが上がってきた。去年の追い込み時の、すばらしいキレはないけど、直前の急坂もなんとか誰にも抜かされることなく、無事、FINISH地点へ!
FINISHゲートに表示されたデジタル時計は、4時間24分を表示していたので、がっかり〜。でもとりあえず、自己ベストをネットで18分も短縮した、4時間12分49秒がネット記録。(グロスタイムは、4時間24分52秒だった。10日実行委員会発表の公式記録)
ちなみに、ポニーテイルの美ジョガーさんは、ネットでサブ4を達成されていた! うん、ペースメーカーに選んだボクの眼は間違ってなかったわけだな。
走った直後の印象では、スタートから20kmを飛ばし過ぎたので、33km越えてから壁が出現してきたと思っていたが、はたしてそうなのか。10kmごとのラップが送られてくる12月まで、その真相は解明できないけど、ま、大失態の勃発にもちゃんと冷静に対応して、最後まで歩かずに走り続けられたことは、よしとして、明日を見つめて行こうと思った。
ゴール後は、ゲータレード一本もらって、どの女の子からメダルを架けてもらおうかを吟味する心の余裕が残っていたボクを、どうか突っ込まないでくださいませ(笑)
ゴールを待ってくれていた友人(10km完走者)と、メダルを首からぶらさげたまま、大磯プリンスの銭湯じゃない、温泉浴場に行ってたっぷり汗を流し疲れを癒した(1000円は高いけど、露天風呂もあって気持ちよかった〜)
で、ようやく会場内の出店で生ビール!!
うっまぁ〜!!


振り返ってみれば、去年の大会で不評だった部分で、直せる箇所はほとんど直してあったし、ボランティアの皆さんを含む大会実行委員の皆さんのおかげで、我々市民ランナーが楽しく走れたんだなーという実感を、去年以上に感じた大会だった。
大磯港でシャトルバスを降りるときにも、去年同様、バスの運転手さんやボランティアのおじさんにも、自然に「お世話になりました。ありがとうございました」とお礼が言えたのもうれしい気持ちだった。
地元民として、地元の大会をもっとよりよいものにしていきたいなーとも思ってますので、今後ともよろしくお願いします。

              備忘録・完
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マラソン当日の備忘録です。だらだら文に最後までお付き合いくださり、ありがとうございました!