UTMF&STYボランティアしてきました 4月26〜27日

BSであまちゃんを観てから出発。8:07茅ヶ崎発に乗って、国府津経由で御殿場線御殿場駅まで950円(茅ヶ崎〜東京も950円)。いつも山練に行く山北までは570円だから、それから4つ先に行くだけで380円も余計に取られるのは、なんだか納得できないけど。
9:24御殿場駅着。北口から富士山は、くっきり見えた。

D52があったので、ちょいと乗ってみたり。



ぶらぶらしていたら、集合時刻の10時になって、集まったボランティアさんの点呼が始まった。

まだ到着していない人を少し待ってから、白いワゴン車4台に便乗して、ボランティアセンターとなる国立中央青少年交流の家に向かう。30分程度で到着。敷地がスゴく広い施設(東京ドームの3.8倍)だ。南隣が自衛隊基地、西隣は米国海兵隊施設。大きな爆発音が定期的に聞こえてくる。
早速、本部に行って、ボランティア業務の大ざっぱなオリエンを受ける。細かな作業手順等は、現場のエイドに行ってから、現場のリーダーから指示があるということだ。

ボランティアには、ボランティアセンター内だけで通用する2500円分相当の食券が配布された。24時間営業のケータリングで使用できるものだ。これはありがたい。

今回支給されるボランティアウェアは、ゴアテックスではなく、ぺらぺらのナイロン100%の赤いNorth Faceのウィンドブレイカーだった。ほぼ全員ががっくりしていた(笑)が、UTMFのマークが袖に入っていたので、よしとしよう。

ボランティア開始までまだ時間が十分あったので、施設内を探検してみる。

山桜がまだ見頃だった。

それもそのはず、海抜707mなんだから。

こんなに広くて、敷地内にはいろんな施設がある。

シャワールームは、男性用9、女性用4

24時間営業のケータリングカーは、こんな感じで。豚丼、豚サンド、ハムサンド、スープカレー、ハンバーグ丼、スペアリブ丼に、ビールや焼酎のお湯割りとかも頼めちゃうし。

ボランティア開始時刻の1時間前に、本部に集合して、5〜6人毎のチームとして現場にワゴン車に乗って運ばれていく。30分ほどで、すばしりの道の駅に到着。

着いたのは13:30。エイド場所が道の駅の駐車場になるのか、上の芝生広場になるのか、我々を運んだ本部の人が解らずに、うろうろすること10分。
ここのエイドのリーダーが、直前の段階になって、選手のボトルやハイドレに水を注入するやかんが無いことに気づき、急遽買い出しに出たために不在だったことが、混乱の原因。
現場のリーダーは、現場を離れることなく、そこで生じる様々な問題に対して「判断」を的確に下していくことが最重要業務。自分のチェックミスかもしれないが、やかんを手配することを忘れたなら、部下に買いに行かせるオーダーをするのがリーダーの役目だと思う。
ことほど左様に、現場での統制がとれない状態は続く。我々ボランティアスタッフが、ボランティア経験が豊富だったから、なんとか時間内に準備できたようなものだ。
到着時のエイド風景。

左側が仮眠室用スペース、右側が選手が走り抜けエイドに至るスペース(まだ石油ストーブなどが置いてあるが)

だいたい、何を提供すべきなのか、それらはどこにあるのかすら解っていない。ボランティアスタッフが探しまわって、ようやくバナナとオレンジの収納場所が解ったので、それを人力でエイド場所に運びこむ。段ボールにして20箱強。
肝腎のコカコーラとアクエリアスの居場所が解らない。とりあえず、女性ボランティアスタッフが、バナナとオレンジを包丁で食べやすいようにカットし始める。男性スタッフは、力仕事で、テーブルを設営したり、(灯油が満タンになった重たい)石油ストーブ十数台をテント内に配置したり、仮眠室の毛布や寝袋を用意したり。
ボランティアセンターを出る時に、エイドを出てからトレイルに入るポイントで解りにくい箇所があるので、一人はそこでコースの誘導作業をしてもらいたい、と言われていたが、それがエイドのリーダーには伝わっておらず、そのポイントがどの地点なのかも解らない始末。
ようやく飲料の集積場所が判明して、そこからエイド場所まで運ぶ作業で、早くも汗びっしょり状態になる。こういう作業をするのは、我々本部にボランティア申請して採用された全国区のボランティアで、地元採用のボランティアさんは「おもてなし」といって、地元の特産品を提供する業務だけに携わっているらしい。
すなわち、すばしりのエイドでは、雑煮、しるこ、磯部焼きを提供するのが地元スタッフの役目で、それ以外の食物や飲料を提供することが全国区のボランティアの業務らしかった。
ようやく選手の受け入れ準備が整った15:30過ぎに、コース誘導ポイントが解ったので、そこに一人だけ張り付いてコース誘導作業をしてほしいということになったので、防寒具も、補助食料もザックに詰めた用意万端なボクが志願して現場に向かった。
なるほど、これは間違いやすいだろうな〜と感じる、砂利の林道からトレイルに入る分岐点。

この先は、いい感じの登りのトレイルで

ここまでくるには、すばしりのエイドを抜けてしばらくして歩道橋を渡って、ゆるやかな登りの砂利のこんな林道を500mくらい登ってこなくちゃダメな訳だ。

ここでは、拍手しながら、「がんばってくださぁ〜い!」「ここからトレイルに入りま〜す」「がんばれ、がんばれ〜」「はい、ラスト50km!」「Get Tough!」とか思いつくままに、大声で声援を送りながら、コース誘導のために腕を振り回したり、知り合いランナーにはハイタッチして激を入れたりしていたので、翌々日には腕が筋肉痛になったりして(笑)まいった。
まさしく、STYのトップから200位くらいまでのランナーを見送ることができたけど、やっぱり上位陣の余裕度といったら、こっちも自然に笑顔になるくらいの笑顔で走り抜けて行ったのが印象的だったな〜。外国人ランナーも、「アリガト」とか「Thank you」とか声をかけてくれて、心が和んだ。
18時になって、交替要員が持ち場にやってきたので、林道を下ってワゴン車に乗り、18時半にボランティアセンターに運び込まれる。
次のボラ業務は、明朝2時半集合だ。それまでまだ8時間もあるじゃん。ということで、ケータリングカーで、スペアリブ丼(700円相当)と焼酎のお湯割り(300円相当)をオーダーし、食べる。

エイドでボラ業務をしていた人は、雑煮や磯辺焼きをつまんで小腹を満たしてたようだが、ボクはひとりで寒い中、業務していたので、スペアリブの美味いこと! さすが一押しメニューだけのことはあったな。
いろいろ仲間と話しながら、お湯割り焼酎は3杯まで進んで、寝袋に入ったのが21時過ぎ。小腹が減ったけど、明日の朝はスープカレーを食べようと決意して寝たのだった。
結局、1時45分に目覚めて、極寒用の上下に着替え、用を足してケータリングへ足を運ぶ。ちょうどこの時間にボラを終えて帰ってきたチームも集まってきた朝の2時過ぎ。ケータリングの兄ちゃんは、あまりにも多い客に、戸惑いながらも、スープカレーを丼によそおってくれる。
スープカレーのトッピングが豚肉で、それにソースがかかっていたが、それなりに美味かった。量は、朝食べるにはちょいと多かったけど。
ワゴン車に乗り込み、朝3時前に御殿場太郎坊に到着。UTMFのトップは、30分くらい前に通過したらしい。業務開始までまだ時間があるので、我々はテントの外の応援スペースで選手の応援をすることにした。

外から、テントの内側をみるとこんなように。

太郎坊のリーダーから説明を受ける。ボランティアカードに名前、緊急連絡先、血液型、住所などを記入させられ、それを透明な塩化ビニールに差し込んで、首からぶら下げさせる。??これはボランティアセンターで、どの現場でも一緒に統括してやればいいのにな。
なんだか、地元の運営協力に完全にオンブしているため、ここのエイドでは、ボランティア人数多過ぎで人が余っていた。この半分は応援スタッフに回った方が良かったんじゃないのかな? 
エイドでは、各自治体毎にボランティアを集めて、それぞれが独自の教育基準の元に教育しているらしいけど、やっぱり選手目線に立っての気の付き具合は、トレイルランを経験したことのある(もっと言えば、トレラン経験とボランティア経験の両方経験のある)人の方が長けているからなあ。

ここのエイドは、すばしりと比べて、圧倒的にサーブする種類の食べ物飲物が多かった。小さいチョコパン、三等分にされたクロワッサン、バナナ、オレンジ、ポテトチップス、レーズン、ラズベリー、種無し梅干し、飴、コーク、アクエリアス、水、お湯、チキンスープの素、コーヒー、紅茶、緑茶、暖かい蕎麦、暖かいおにぎりと、至れり尽くせりだ。(このエイドでは、ランナーのボトルに水を入れるためのヤカンは用意してなかった)

この時間帯が、トップランナーのすぐあとのランナー達だったので、ボランティアスタッフとしては、手持ち無沙汰になる。だって、入ってくるランナーは少ないんだもの。
ランナーがエイドに近づいてくると、外で待ち受ける担当者が、カウベルを鳴らして知らせる。ランナーがエイドのテントに入ってくると、ボランティア全員で拍手しながら「おつかれさまで〜す!」と叫んで出迎える。
たいていのランナーが、自分でボトルを差し出して、入れてほしい飲料を指定して、ボランティアが注ぎ込むという手順で進んでいく。テーブルに並んだ食べ物を物色して、ほしいものをつまんで食べたり、ザックに入れたり。そうそう、このボトルで、サロモンのソフトフラスコ500mlを使っている人が多かったな〜
暖かい飲物やおにぎり、暖かいソバもありま〜す、と我々が伝えると、はじめてランナーからのオーダーが入る。一応、サーブできるものは、テーブルの前に貼った紙に書き出してあるけれど、ここまで96kmのトレイルを走ってきた選手には、読めというのは酷だ。
面白かったのは、ソバをオーダーしたランナーに、葱入れますか、いりませんか?と尋ねると、約8割のランナーが「葱なしで」とネギなしソバを食べたことだ。疲れた胃腸に、ネギは刺激的だと判断されたのだろうか。
といううちに、夜が明けてきた。日の出前の神々しい景色。



なんと、御殿場の太郎坊から、江ノ島が確認できた! そりゃそうか。我が家から富士山がクッキリ見えるのだから、その逆もアリだわな。

スポンサーが付いているランナーは、同じエイドでも、我々一般用のエイドではなく、専用のスポンサーエイドに立ち寄る。専門のサポーター2〜3人が、ウェアの着替えを手伝ったり、シューズの点検をしたり、保持する容器に水やらスポドリを入れたり、マッサージをしたりして、選手を送り出していく。海外のレースの映像などで、見慣れた光景だが、目の前で見るとなんだかワクワクした。
御殿場太郎坊で、業務を終えた清々しい朝(午前8時半)は、快晴の清々しい朝だった。標高1441mから見た富士山。

ワゴン車で再びボランティアセンターに戻る。極寒服から通常のウェアに着替えて外に出ると、ちょうどゴール地点に行くワゴン車が出発する所だった。それに飛び乗って、約30分後にゴールの河口湖八木崎公園に着いた。

ゴールゲイトのところに実行委員長の鏑木さんが立って、ゴールしてくるSTYのランナーを待っていた。挨拶に伺うと、「完走したの〜?」ととぼけたことを言ってるので、着ていたボランティアヤッケをつまんで、今日はボランティアなの!と言っておいた(笑)。
千葉さんにも長島さんにも会えたし。そうそう、千葉さんが、来年の伊豆トレイルジャーニーは、3月15〜16日の開催予定で進行中だと教えてくれた。

とりあえず、吉田うどんの出店で生ビール3杯と、馬のもつ煮を食べながら、STYの制限時間内最終ランナーを待つ。

お、その前に UTMFのトップが戻ってきたとDJが大騒ぎ!日本人ランナーだ。初の100マイルレース挑戦で、あのジュリアンと競い合って勝っちゃうんだから、原さんすげえ〜 ゴールして奥さんと抱き合ってキスまでしちゃうとは、かっけ〜〜!
STYの制限時間の24時間の30分ちょい前に、Takaeさんが現れた! 旦那さんとボクとでハイタッチして、感動のゴール! 南伊豆合宿でのTakaeさんの走りを見る限り、STYへの挑戦は無謀じゃないかと思えたが、あれからかなりの練習を積んだんだろう、見事完走! ちょいとうるっときちゃったぜ。
それから、STYの表彰式が始まった。男性はどうでもいい(笑)。

アップにすると。。。

みんな、いい笑顔なんだよね〜 
このあとは、沼津に戻る沖村夫妻のクルマで三島駅まで送ってもらったのでした。感謝!
ボランティア期間は全く走らず、動かずの作業だったけど、とにかく寒かったので丼ものをがつがつ食べたので、体重が1kg増えていた。てへ。

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