息子と自分との比較(47日目)

確か、高校の教育方針というか、キャッチフレーズというか、
そんなようなものに「質実剛健」というのが掲げられていた記憶がある。

我が坊主家の教育方針は、
「ありがとう、と ごめんなさいが、
心から言える子供に育てる」だけにしよう、と
結婚してから妻と話し合って決めた。
これだけが、必要十分条件であると。

したがって・・・
当時は、まだ「お受験」という言葉はなかったが、
そんな私学に通わせることは絶対させず、越境もさせず、
地元の公立学校に通わせること。

学習塾とか、一切行かせないこと。
押しつけないんじゃなく、自らが行きたいと言っても、禁止。
勉学なんて、学校で十分。

長男が4才の時、茅ケ崎に引越してきた。
海まで徒歩6分の、築20年のマンションだった。
で、身を守らせるため、水泳だけは習わせよう、と。
それが、唯一の習い事となった。

日本で4位になったことがあるやつの子供だから、
すぐ泳げるようになって、選手養成コースに入るよう
勧められるかもしれないが、それは断ろう。
50M泳げるようになれば十分だ・・・と思ったが・・

でも、なかなか泳げるようにならなかった。
25Mの検定試験?で、あと1〜2Mでゴールという
ところで、いつも立ち止まってしまっていた。

だめじゃん、息子よ・・・。
ふと、壁に張り出してある学年別の記録を見てみる。
小学校6年の平泳ぎ・・・げ、こんなに早いの、今は・・・

オレが日本で4位になったときのタイムは・・・
がーーーーん。幼稚園年中のガキのほうが、早いじゃん・・・。
だめじゃん、オヤジよ・・・。

・・・と、大ショックを受けたのが、今から16年前の
夏のことであった・・。

とにかく、それ以来、自分と息子を比較することは、
やめようと思った。
あ、正しくは、比較して、その結果をどうこう言うことは
絶対にやめよう、と。

比較は、どうしても しちゃうもん・・・。