葬儀の次の日

あ〜、天海がいない間に、二階の床のワックスがけをやっておけばよかった、と気づく。犬の肉球がすべりりにくくなる成分が入っているのだが、仕上げるのに6時間待たなくてはならないシロモノだから。舌打ちしながら、午前中に天海を迎えに行く。


夜、無性に「うまいもの」が食いたくなり、和系なお店に色々電話するが、年内は昨日までの営業で今日からはおせち料理の仕込みという、つれない返事。う〜ん、そうだよなぁと納得しながら、最後の切り札のカウンターで食べるフレンチ店へ。お任せ的なデギュスタシオンが可能かどうか尋ねると、クリスマスディナーのメニューが用意できると言う。おお、やったーと、それをチョイス。

オマール海老のむき身にキャビアをのせたサラダ風前菜。オーソドックスだけどそれだけに素材の良さがわかる一品。◆トリュフのゼリーの中にいろんな調理をした細かな海産物をぎっしり詰め込んだもの(海産物=ホタテ、うに、まぐろヅケ、いか、タイ、かずのこ等々)。これは色んな食感と味が同時に楽しめていいなあ。◆ナス、フォアグラ、うなぎを三層にして、赤ワインのソース、山椒のソース、カスタードのソースの三種類のソースをかけたやや濃いめの味付けの一品。三種類の素材の取り合わせが絶妙。◆オマール海老をヒラメで巻いてその上からキャベツとパイ生地で巻いて焼き、春巻き風にしたもの。ソースがうまかっt印象があるが、どんなのかは忘れた。◆メインは、口の中で溶けちゃうくらい柔らかなえぞ鹿のフィレにマスタードソースで。◆デザートは、アイスクリームのアラカルト。満足〜

バタバタしていて、ゆっくりできなかった年末だったが、すこしだけクリスマス気分を味会わせてくれた、フレンチディナーフルコース。マスターシェフに感謝。