右耳のキョンちゃん

モネ大回顧展の最終日の開場の10時やや過ぎに
国立新美術館に到着する雨の月曜日。

最終日だから、ひょっとしたらキョンちゃんが来てるかも!
という何の根拠もない妄想を、しばし楽しんでみる。

一ヶ月前は左耳だったので、今度は右耳にイヤホンを。
だけどこの込み具合はどうだ。
ちょっとすいたので、ようやく新聞が読めるようになった
満員電車の中のような混み具合だ。
とても作品を鑑賞できる空間ではない。

だから、もう右耳から聞こえる声に精神を集中させ、
40分くらいで美術館をまわり終える。

休憩コーナーに座って、声だけを聞き続けるという
選択肢もあったが、そのコーナーは老人が占領していた
ので、あきらめたのだった。

まだ11時なので、銀座に行って昼飯を食うか、久々に
築地まで足を伸ばすか(地下鉄でひと駅先なだけ)を
かなり悩んだ月曜の雨の休日。