甥の結婚式(その2)

お、ようやく披露宴が始まるので会場に誘導される。

こじんまりしているが、天井は高い。
料理はフレンチジャパニーズと聞いていたので、
ひょっとしたら、全部が八丁ミソ味かと諦めていたけど、
そうではなく、意外にまずくはない。(うまくはない)

くだけたフレンチを、箸で食べても結構ですよ、の
フレンチジャパニーズらしかった。
さすがにMy箸持ってくるのを忘れた。ちっ!

新郎がギターを奏でながら2曲も歌う姿に、その兄貴
(未だに路上ライブをやっているプータロー)が自分の
席でぽつねんと立ち上がり、手拍子を取りながらも
不安そうに見つめる様が、兄弟の絆を感じさせた。

そのプータロー兄貴が、嫁さん側の親族席にビールを
二本もってお酌に回ろうとする後を、ケニヤがグラスを
持ってフォローする。同じ長男同士で、ほほえましい。

ケニヤ曰く「マサヒロにいちゃん、見てられない〜」
接客業は、ウチの息子のほうが、プロだから、安心して
任せていられたな。

いろいろな披露宴に出てきたけど、新郎新婦の父親が、
二人そろってお色直しして、各テーブルをお酌して回るのは
初めてだ。兄貴もやるのう。当然、義姉さんも酒が強いから
お酌にテーブルをまわる。まあ、好きにやってくれ〜。

最後の挨拶を新郎がしている最中にも、大声で突っ込みを
入れて喝采をとる新郎の兄、と父(=ボクの兄貴)。
うん、らしいよ、あんたたち。

めちゃくちゃな中にも、解ってる人には非常に「らしい」宴で、
少なくとも我々は、しっかり楽しめた。
問題の引き出物も、持って帰れる大きさの範疇で(笑)。

宴の後、正月以来介護入院している母の病院へ向かう、
東京組。20時ちょいすぎなのに、既に寝ていた。
今日の出来事を口に出さずに報告して、新幹線で帰路に。

う〜ん、息子の式に親がはじけるという図案の可能性は、
しっかり覚えておこう、と思った一日だったな。