岡林信康 茅ヶ崎ライブ 4月12日

行きつけの地元の飲み屋で飲んでいて、お勘定のときにチラシが目に留まる。「岡林信康チャリティコンサート」だって?!!
エンヤトットに目編めてから「御歌囃子(=おかばやし)」と名乗っているらしいけど、紛れもなくボクの青春時代のヒーローだった人だ。高校生のとき、東京は新宿の西口に行って反戦フォークを聞きにいかなくちゃ、とあせっていた時の「フォークの神様」だ。チケット買わなくっちゃ!!
あらあら、チケットは二色ありますわぁ〜二色にしときますねぇ〜と渡されたチケットを、開演時刻を確かめるためによく見ると、二色のうちの黄色いチケットは「中高生用」と明記されている。けど、ま、いいか。(←ほんとはよくない)
自転車で行った駅向こうの会場でそのお店でのを話したら、あっさり入場OK。う〜〜む、アバウトだなぁ〜、でもそれがいいんだよなぁ〜。身障者のチャリティイベントでもあるし〜。
ぴったし定時に岡林登場。最初の一時間は、エンヤトット。15分休憩して、後半一時間は懐かしい曲。最後は再び全員でエンヤトット、という構成をの説明を受けて狂喜!え〜〜〜、あの時代の曲もやってくれるんだ〜!
というわけで、エンヤトットの前半はそれなりによかったけれども、観客の大半は後半戦に気を回しての冒頭が、「自由への長い旅」う〜〜泣けるのう。続いて「チューリップのアップリケ」とくりゃボクの涙腺は、もうダラダラ状態で、この涙はなんなのだろうと解析する間もなく流れてくる。困ったモノだ。
「今日をこえて」「山谷ブルース」「流れ者」と続けば、もう膝ががくがくする。もちろんこれらの曲は高校時代にコピーしたので、歌詞もぼとんど覚えている(会場では声に出して歌わなかったよ)し、左指でコードも押さえられる(笑)
今思えば、岡林の歌詞には今でも忘れられないほどの感銘を受けていたんだな〜「信じたいために疑い続ける」「私たちの望むものは、社会のための私ではなく、私たちのための社会なのだ」「今ある不幸せにとどまってはならない、まだ見ぬ幸せに今飛び立つのだ」「部落に生まれたその事のどこが悪い、何が違う」「あんたにゃ分かるまい、今日を越えて明日を生きることなんか」みな、ソラで歌えてしまう。それは、今考えても凄いと思う。
肝腎の岡林は、体型的には昔のままで、かつMCが昔ながらに異常にうまくて、イッセー尾形を彷彿とさせる風貌が印象的な、ステキな人物だった。
先月のシルビーバルタン公演が観客層の最長老だと書いたが、今回はそれを上回ったと確信できる前列あたりだった。(これじゃ、演奏中 立ち上がれねえよ)