「チェロを弾く女」初日 ネタバレあり

小泉今日子の一人朗読劇、「チェロを弾く女」をパルコ劇場にて観劇。舞台中央にチェロ奏者の譜面台と椅子が、中央より下手に朗読用の椅子とチェロがセッティングされている。シナリオ本によれば、キョンちゃんがチェロを弾くマネをすることになっていたが、白井晃演出では、チェロは傍らに置いてあるだけ。
ほぼ定時に、キョンちゃんとチェロ奏者(溝口肇)が登場し、定位置につく。黒いレースっぽいワンピースロングドレスのスリーブレス。ヘアスタイルはアップにまとめている。重厚な雰囲気の中で、淡々とストーリーは進んで行く。
キョンちゃんの、時に抑揚を効かせた朗読は、聴くものをぐいぐい引き込んで行くが、いかんせん、チェロの音色とキョンちゃんの声質は相性がすこぶるよく、幾度か恍惚の世界に引きずり込まれる。それにしても恍惚状態の観客は多く、後ろの席のヤツなどイビキをかいていやがった!
まあ、気持ちのよい「空間」だった証だと、いうことにしておこう。
びっくりしたのは、会場に「公演時間1時間30分」と張り紙がしてあったのにかかわらず、たっぷり2時間もかかったことだ。つい熱演しちゃったということ?かなり詰まったり、読み間違えたりが多かったなー。やっぱり初日ということか。
そういえばキョンちゃんのお母さんにも久しぶりにお会いできた。以前よりお元気そうな足取りで、楽屋へ。そうか、今日は母の日だったんだな。