「女教師は二度抱かれた」 8月12日夜

鬼才松尾スズキの、シアターコクーン3年ぶりの新作を観る。出演者に市川染五郎大竹しのぶが名を連ね、芸達者な大人計画の主要メンバーが脇を固めるミュージカル?(歌あり芝居)とくりゃ、人気にならないはずが無いという即日完売の舞台。1階席の後ろから二列目だけど、席が確保できただけでよしとしよう。
というのは、会場入りして終了時刻が22時30分になっていたから。途中休憩20分を入れて、計3時間半の大作は立見じゃ辛い。
内容は、スピード感溢れるストーリー展開と満載されたギャグで、息つくヒマなく魅せる、狂気が漂う悲喜劇とでも表現しておこうか。(←なんのこっちゃ?)
このレベルの出演者は、個人の宴会芸で笑いが取れてしまうので、実際にそれをやって笑いを取っていくものだから、時間が長くなるんだよなーでも面白いから許しちゃうけど。実際、大人計画の舞台には「笑い」を期待していくのだから。
しかし、市川染五郎の前で、人気歌舞伎役者役を演じて見栄を切る阿部サダヲの根性というか、開き直り具合は、賞賛に値するよなあ。
備忘録として残しておくと、この日一番の大爆笑を勝ち取ったのは、浅野和之の「猟銃に撃たれた鹿」という宴会芸だった。う〜ん、これはタモリの「獲物を見つけ舞い降りるハゲタカ」の上を行く芸のような気がした。(←大笑いしてしまうけど、ちょっと理性が戻ると知らないうちに拍手している芸)
続いては、大竹しのぶの歌に合わせて、松尾スズキが「ダンサー」という役で踊り続ける「踊り」 こいつは文章では表現できないよ、とにかく素晴らしい〜!