「楽屋」2回目 5月27日

5時起きで、1km5分30秒ペースで10kmの快調走。これで今月計が164km。質的にも距離的にも、ここまでは順調にきているな。よしよし。月間走行距離=164km
夜は、キョンちゃん出演の舞台「楽屋」の二度目の鑑賞。前回は初日だったこともあり、いつもの辛口批評になってしまったが、今回の舞台は、全く別物といっていいほどの出来の良さに、びっくり。
特に初日のキョンちゃんは、二人の舞台女優の声に圧倒されて、声が通らずセリフが聞きづらかったのに、今日は随所で、腹から搾り出したストレートな舞台声が出ているし、セリフに躍動感がある。
蒼井優ちゃんも、何かふっきれたような大胆で大きな演技になっているし。村岡さんはより舞台女優としてメリハリつけて輝いていたし。えりさんは、より迫力と安定感のある演技だったし。
これらの変化は、もちろん生瀬氏の細かい演出・指導の成果もあるだろうけど、4人のみという役者間の「こなれ」が飛躍的に進んだのではないのかな。
生瀬演出は、さすが関西人を感じさせる、より大きくかつ確実に細かく笑いを取るエンターテインメントに徹した演出になっていた分、ラストの三姉妹のシーンに感慨深くなるようになってるし。
ああ、やっぱり舞台は「生き物」で、毎回出来がこんなに違う可能性があるから何度も足を運んでしまうんだなーと、改めて感じた次第。
今まで観てきた数多くの舞台の中でも、秀逸の出来だと感じられたので、カーテンコールのときにごく自然にスタンディングオベーションをしたら、ステージ上のキョンちゃんと眼が合った気がして、ちょっとうれしかった(笑)。
けど、客席で立って拍手しているのはボクと、壁際の立見客(当日券客)だけしかいなかったのが、ちょっと寂しい気がした。いい舞台には、スタンディングで応えてあげなくっちゃ。
実は、初日の舞台を観賞後、配役の設定意図などをいろいろ考えていて。女優Bは、アパートのトイレにこもって「吼える」練習をしなかったから、舞台女優としての「声」が出せない〜だからプロンプターから脱出できなかったんだ。
逆に女優Aは、いつもどんなセリフでも大声でしかできないから、やっぱりプロンプター止まりの境遇だった。。。という設定での演出なら、初日の演技でよかったんではないか〜、等とね。
でもそうじゃなさそうで、よかった、よかった。
これまでの舞台で、小泉今日子が舞台女優としての「声」を発したのは、「労働者M」で小泉扮するリュカが、貫地谷扮するレナータに向かって、「帰れと言ってるのが、聞こえないの!」と凄んだセリフが初めてだったな。
http://d.hatena.ne.jp/shonanbowz/20060221/1140447600
「労働者M」という作品自体は最低に近い出来だったけど、キョンちゃんがあの「声」を出したことが記録されるべき作品となったのである。あ〜、あのド迫力ある「声」を聞いたときはうれしかった〜

終演後、ロビーでキョンちゃんのマネージャーがフジテレビの石○ディレクターら二人を楽屋に案内していたっけ。モジモジくんへのオファーだったらいいのにな、と一瞬思ったりした。(んなこと、こんな場であるわきゃない)