「風が強く吹いている」 7月1日

物語の設定からして、あり得ないと思った。長距離走の素人(二人を除く)が練習開始してから半年で、箱根駅伝の予選会から這い上がって、その3ヶ月後の箱根駅伝で活躍しちゃうだなんて。
全くの素人が、いきなり5kmを15分以内で走るだなんて。と、ある意味バカにしながら読み始めたが、さすが「青春スポーツ小説」だぜ! 熱くて熱くて、ぐいぐい物語に引きずり込まれ、自分もマラソン練習しているものだから、彼らに簡単に感情移入できちゃって。
ここ2日間、通勤の往復の東海道線で、涙を拭いながら読み続け、最後の5ページは茅ヶ崎駅前のいきつけのBarのカウンターの片隅で、ライトを用意してもらって、ジャックローズを口にしながら読了。ああ、凄かったな〜。感動したな〜。やっぱり、物語の設定に無理があるからこその「スポーツ小説」なんだね。納得。

風が強く吹いている

風が強く吹いている

この秋、映画が公開されるらしい。しかし、この手のスポーツものの映画は、バッテリーにせよ、DIVE!にせよ、主役ができるヤツは林遺都しかいないのかいな?