「一枚のハガキ」に一票!(ネタバレあり) 10月29日

第23回東京国際映画祭コンペティション作品としてエントリーしている、新藤兼人監督の「一枚のハガキ」を、六本木ヒルズへ鑑賞に行った。
映画祭開催中、27日に上映した舞台挨拶付の644席のスクリーンは完売だったようだが、二度目の180席のスクリーンは3分の2程度の入りだった。
素朴なタイトルクレジットで淡々と始まる。もう始まってすぐに、ボクが二日間エキストラとして参加したシーンが登場する。坊主頭の100人がずらりと並ぶ迫力のシーンだ。
渡辺謙の息子=渡辺大が演じる士官と、招集された100分の2の中年兵士を演じる六平直政豊川悦司。この3名の役者さんが我々エキストラ100人の共演者である。
渡辺大の壇上からの説明を聞き、天皇陛下からの日本酒とスルメで有り難くいただきながら、六平さんの歌を聴くシーンは、あっという間に終了してしまったが、その場面は本編の序章に過ぎないわけで。
それからは、柄本明倍賞美津子らの渋い脇役の中で、大竹しのぶの熱演というより激演が大迫力で、画面に引きつけられる。何度も何度も涙でスクリーンがぼやけたので、ハンカチでぬぐった。
映画はある意味唐突に終わり、クレジットロールが流れる。そこでエキストラ出演した自分の名前を見つけた瞬間、カラダに寒気が走った。そういえば、エキストラ撮影が終わった後、係の人から「皆さんの名前が出ますから」と言われていたことを想い出した。
上映が終わったら、会場からまばらではあるが、拍手が起こった。(残念ながらスタンディンオベイションは起きなかった)会場を出たロビーでは、新藤監督のお孫さんである風さんが談笑していた。挨拶しようと思ったけど、前の人とのお話が尽きないようだったので、会釈して会場を後にした。
反戦」ムービーとしての訴求ポイントは最高だったけど、エンターテインメント性の映画としてはどうなのか?この辺の解釈が、この作品の評価を左右するポイントとなるだろう。
いやいや、それにしても大竹しのぶの演技は凄い。
今日もランオフ。深夜に雨が降っている。
にほんブログ村 その他スポーツブログ ジョギング・マラソンへ
 ↑ 何かを感じてもらえたらクリックだけでなく、出場予定マラソンの実行委員会へ「立ち小便ランナーは即刻失格ルールの新設お願いメール」を出しちゃいましょう。