三浦半島縦断トレイルレースのボランティア 2月16日

前日の夜10時に三浦海岸のマホロバマインズの別館に到着。駅横のコンビニで、缶ビールとウイスキーのミニボトルを購入してね。
翌朝は5時50分起き。早速着替えて、10階の受付会場へ行き、朝食(のり弁)と昼食(大おにぎり弁)を受け取って、部屋に戻って朝食を食べる。(昼食分は、ザックに入れて)
7時過ぎに外に出る頃には、マホロバ別館の入口から長蛇の選手の列が。エレベーターが2台しかないので、エレベーター待ちの渋滞だ。ウォーミングアップにと、外階段で10階まで向かう選手はごく少数だった。
ボランティアの最初の業務は、受付会場からスタート地点(海岸)までの誘導作業。地元警察からの要請で、歩道を通って信号のある横断歩道を渡らせることになり、最初のコーナーに1人で立って、「おはようございます。この先の信号を渡ってくださ〜い。」と選手にお願いをする。
にもかかわらず、信号の手前で134号線を渡る不届き者が一人出ると、周りの選手もそれに釣られて渡ってしまう。残念ながらマラソンにおける立ちション者と同じ現象だ。約1時間の誘導期間中、2回パトカーが視察にやってきた。
本大会のように手作りな大会は、警察やら一般市民からのクレームで、簡単につぶされちゃうことがあることを、参加する選手はもっと自覚してもらいたいものだ。
今回も直前になって、一般ハイカーからのクレームにより、鎌倉市が管轄するハイキングコース(十二所から天園までの1km強の区間)での「レース」は厳禁となってしまったことを、もっと重く受け止めて欲しいな。
8時15分頃、スタート地点に移動して、選手全員のスタートを見守ってから、スタート会場の横断幕や器材の撤収作業。それが終わって、ようやくメイン業務であるスイーパーとしてスタート。今回は4人で全コース約43kmのスイーパーをやるのだが、そのリーダーに任命された。
AEDを背負うのは一番若くて走力もあるS藤さんにお願いし、後は各自非常用エイドセットと、道しるべとして分岐ポイント付近の枝などに付けたピンクテープを回収するナップザックとカッターナイフを持って。
約3kmの砂浜ランが終わる最初のチェックポイント(CP)で、早くもリタイヤ者が一人でたことにビックリ! 最初の登りとなる三浦富士への入口で、ようやくダウンを脱ぐ(それほど寒かったんだよぉ〜)
CPに到着して、そこでリタイヤした選手のチップと、チェック器材を回収し、そのことを無線(ハンドトーキー)で本部に報告して、次のCPを目指していくというのが基本作業。
武山を降りる途中で、脚を故障したっぽい選手が、ゆっくり歩いて降りていた。
脚の症状を聞いて、非常用エイドセットでは対応することはできなかったので、一緒にゆっくりと降りるボクとS内さんのペアと、先を急いでもらうS上さんとS藤さんのペアに別れてスイーパー業務を継続することにした。
故障した選手が無事バス通りまで降りたので、バスで京急の最寄り駅ヘ行って、京急〜JRと乗り継いで、荷物受け渡しの港南台の会場まで行くようにお願いした。今レースはワンウェイなので、途中でリタイヤする選手も何らかの手段でゴール付近まで行かないと、預けた荷物は受け取れないのだ。
光が丘のCP3を撤収し、万里の長城を走っている時に、先発したスイーパーから無線が入った。負傷した選手のために救急車を呼ぶという。あ〜スイーパー部隊を2チームに分けておいてよかった〜 
ボクらが給水塔の上に到着した時、救急車がサイレンを鳴らしながら出て行く所だった。どうも転んで脱臼したらしい。前日の雨のせいで、たしかに地面は滑りやすくなっていたから。ここでいったんスイーパーチームが合流した。
CP4から少しトレイルに入ったところで、ほとんど歩いている大柄な選手に遭遇。ここでまた2チームに別れる。大柄な選手は、登り坂にくると、途中で止まってしまう。大きくため息をついてから、ゆっくりゆっくり登る。
絶対にここでリタイアして街に降りた方が楽だと思うけど、本人にレースを続ける意志があり、まだ頑張れば制限時間前に第二関門を通過できる可能性があるうちは、リタイヤを勧められないし。
一緒に歩いているとだんだんカラダが冷えてくるので、細かく足踏みしながら進んだが、選手にしてみればイヤミだったかな〜と反省。大柄選手は、大楠山頂上でリタイヤ。CPのボランティアの人に、街までの降りる道を伝授してもらうよう頼んで、先行チームにかなり離された我々は走って下山した。
不動橋のCP6は第二関門でもあり、エイドステーションでもあるのだが、我々が到着した12時半には水しか残っていなかった。ま、想定の範囲内。これまでに回収してきた器材類をトラックに預け、昼食をとって再スタートしたのが12時45分。
乳頭山から沼間5丁目までの山道が、一番ロストしやすいルートだ。分岐が多いが、標識は手作りな素朴なものばかりで、解りにくい。途中、ロストしている選手を5人くらい先導しながら進んでいく。
「ほんとに、わかりにくいんだから、もうっ!」とキレた選手もいたっけ。なだめながら進むしかない。そういえば、トレイル仲間のかおちんが「ロストしてこそ三浦」と語っていたが、キョンちゃんの「記憶をなくしてこそ酒」の名言に通じるモノがあるのう。
泥だらけになって沼間の街に到着したが、先導してきた選手は全員ここでリタイア。残念。
ここから鷹取山までの登りで、またまた遅い選手に行く手をはばまれる。走らずに歩くと寒いのは、ここでも同じ。なんとか鷹取山CP9でリタイヤしてもらう。ここからなら、追浜の駅が近いので、エスケープしやすいだろう。
東朝比奈公園、朝比奈の切通し下のCPを回収して、十二所のエイド兼第四関門にて回収した器材をトラックに託す。ここのエイドでは塩っぱいスナックとチョコレートが少し残っていて助かった。ま、自分の補給食はまだ十分残っていたけどね。
十二所を出たのは16時過ぎ。ここから天園までの約1kmは鎌倉市管轄の天園ハイキングコース。鎌倉市から走行禁止を言い渡された区間だ。我々スイーパーも当然歩いたが、この時間帯は、すれ違ったハイカーは皆無だった。
天園を過ぎれば、道標もちゃんとあるので、ゴール前の最終目的地がいっしんどう広場だと解っていれば、迷うことはないハズ。要所要所に全体の地図もあるし。と思っていたら、大丸山の登り口の少し前で、分岐の反対側から走ってくる女子選手に遭遇。スイーパーの方ですね、あ〜よかった、と行く先を確認してけっこう速く走っていった。このとき確か16時45分くらい。ウエイブでどのくらいの時刻にスタートしたかは、ゼッケン番号を確認すれば解る。普通に走れば、ゴールまで30分かからないだろうと思い、じゃあ並走して引っぱってあげるのもスイーパーの役割じゃないかと考えた矢先、すってんころりんと本日はじめての転倒!
前につんのめって倒れたが、そこはラグビーで体が覚えているので、くるりと回転して擦りむくことなくスッと立ち上がるつもりだったけど、右太腿の外側が、ちょうど木の根っこ部分の上にきちゃったもんだから、激痛!
しばらく立ち上がれないほどの痛みだった。ま、痛いのは右大腿の外側だけだったので、なんとか走り始められたが、女子選手を見失ってしまった。そのまま、いっしんどう広場に着いたら、先行スイーパーチームが女子選手二人と休憩中だった。
でも先ほどロストから救った女子選手(緑色のヤッケ)がいない! ボクが転倒した地点から、ここまでの間に分岐点は、直角に左に曲がる道が一つあるだけ。いくらなんでもそこではまっすぐ進むだろうと思ってみたが、こないということはそっちの道を選んでしまったというわけかなぁ。
その道は確か休憩所に通じて、そもまま走れば元の本ルートに戻ってくる道のはずなので、しばらくいっしんどう広場で待つことにした。15分待ってもこない。もう17時30分を過ぎたので、もうゴールの制限時間も過ぎている。
仕方なくゴールを目指して走り始めたら、街へ降りる道の途中で、ゴール後着替えた男子選手に呼び止められる。知り合いの女子がロストしているんですが、どうすればいいですかと。さっきの女子選手と携帯電話で話しているらしい。
なんでも彼女はスイーパーに悪いと思って、一生懸命走ったら、またロストしてしまったとのこと。もうCPはないので、ゴールの港南台方面への道を標識で確認して早めに山を下りるように伝えてもらった。コースを走り終えた男子選手と携帯で連絡が取れるているんだから、彼に託して大丈夫だと判断して、ゴールを目指した。
ゴールに着いたのは、17時45分。なんと9時間15分もかかってしまった。寒い〜〜。
荷物引き取り場所に移動して、本部に最後にロストした女子選手とその友達の男子選手のことを報告して、回収した器材やら、拾ったゴミやらを始末していたら、その女子選手から本部に電話があった。
外はもう真っ暗なのに、まだ山に居るという。で、自分では今居る場所が解らないがそばに池があるという。あれま。ルートを知り抜いているボスが、そこを動くなと指示して、クルマで救出に向かった。やれやれ。
ボスからボランティアのねぎらいの言葉をもらい、解散許可も出たので、支給されたよもぎぼたもちを食べながら、帰路についたのだった。
最後に確保した女子選手を、またロスとさせてしまったことは、スイーパーとして恥ずかしいことだけど、転倒して見失ったんだから仕方ないさと自分を慰めながら。
長い時間屋外で活動したから、伊豆トレイルジャーニーに向けての良い練習になったはずだ、と思っておこう。
今日のラン42.7km 月間走行距離=182.6km。
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