Paulの東京ドーム公演に! 11月19日
ポール・マッカートニーが日本にやってくるっていうんで、ダメ元でネットでチケットを申込んでいたら、当選しちゃった。
The Beatlesは、兄貴の影響で「HELP!」以降のアルバムは常にオンタイムで手に入れ、聴いてきたアーティストで、彼らの1966年日本初コンサート(当時は、ライヴとは表現していなかった)に、名古屋から生涯初となる新幹線に乗って、武道館まで観にいったほど夢中になっていた英国4人組なのだった。
中学2年生だった当時の担任の先生は、今でも同窓会で会う度に、「坊主くんは、中間テストをサボってビートルズのコンサートに行っちゃって。。」と言うけど、ちゃんと中間テストは受けてから行ったんだってば。ちゃんと試験記録が残ってるでしょ。
当時の世間一般の親としての評価は、子供に対して「ベンチャーズはいいけど、ビートルズはダメ」という声が主流を占めていた。ビートルズの長髪と、叫ぶような歌い方が、当時の大人たちに毛嫌いされていた要因だったのかな。
新幹線で東京駅に着いて、東京の地理も知らないお上りさんの我々一行は、八重洲側からタクシーに乗って「日本武道館まで」と言ったら「武道館なら反対側で乗らなくちゃ〜」とイヤな顔されたのを今でも覚えている。
ビートルズ自体は、たった11曲で40分にも満たない演奏だったので、前座として尾藤イサオ、内田裕也、ブルーコメッツ(最終日)が出てきて「場を暖めていた」のだった。オリジナルな「ウェルカム・ビートルズ」という曲をやって、「ウェルカム ジョン!」とかメンバー4人の名前を叫ぶと、観客がきゃ〜きゃ〜叫んで五月蝿かったな〜
ビートルズがステージに登場すると、観客の絶叫が頂点に達し、泣き出す人、失神する人が、すぐそばでも出て、すげーなーと感心していたのも覚えているし。
ま、とにかく47年ぶりに生ライヴを体験できる訳だし。座席は、三塁側1階の33列目。アリーナの後ろの方より、ステージ全体を観るにはいい位置だ。なんと、携帯電話からなら写真を撮っていいとのこと。普通のカメラからのフラッシュ撮影及び動画撮影は禁止というアナウンスがなされている。
こんなに遠いのは解っていたので、直径8cmの大望遠鏡(新婚旅行のサファリ用に買った34年前のシロモノ)を持ち込んだんだけど、不要だった。ステージ上の大スクリーンに、ポールの姿はハッキリと映し出されていたから。
開演時刻は20分くらい遅れて、ポールたちが登場。アリーナ席の観客は全員立ち上がるだろうと思っていたけど、スタンドの客まで立ち上がるとは。。。。でもほんとは立ち上がりたかったので、にっこり。
Eight Days a Weekがオープニング曲。自慢じゃないけど、ビートルズの曲は全部歌える。が、この日は、妻から「あまり大声で歌わないように。近くの席の人はアナタの歌声を聴きにいっているんじゃないからね」という的確なアドバイスに従って、小声で歌ったのだった。(笑)
最初にうるうるきたのは、Paperback Writer=47年前に演奏した曲だ。でも、この曲がジミヘンに関係してるなんて、初めて知ったな〜。
Something ではジョージの想い出の写真がスクリーンに映し出されたので、ついに涙がぼろぼろこぼれ落ちちゃった。「こんな美しい曲を残してくれてありがとう、ジョージ」というポールのコメントもよかったし。
東京公演2日目は、初日と違い、Listen to What the Man Saidが Jet に、I`ve Just Seen a Faceが Things We Said Todayに、(この2曲は日本公演初登場らしい)アンコールでのGet Backが I Saw Her Standing Thereに変更されていたとのこと。う〜ん、どっちも聴きたかったけどな〜(でも最終日は初日と同じセトリだったそうなので、2日目がレアだった)
Live And Let Dieでの火炎演出と、Hey Judeでの観客大合唱とは、やっぱり感激したし。
2度目のアンコールでのYesterdayは、フクシマに捧げますとコメントして歌っていたな。(最終日では、ポールへのサプライズとして、観客全員にサイリウム(折ると光るヤツ)が配られて、Yesterdayの時に使ってください、と説明文まで渡されたそう=日本側からのありがとうのメッセージだったんだろうね)
約3時間弱の絶唱ライブで、ステージ上では一切水を飲まなかったポールにビックリ。とにかく、「元気」をいっぱい貰ったぜ。ポールの年令の71才になるまで、あと10年間は元気で生きられるようにしなくちゃと思ったライブだった。
茅ヶ崎に帰ってからも、フェイクでジャックローズを飲みながら、余韻を楽しんだ。