体験シリーズ その4 銀座「六○」 4月9日

こういうスタイルの店もあるんだということを、まさに体験してもらうために。3年半ほど前に、食に関わる人材を育てつつ日本の文化を自分たちなりに継承・発展させていこうというまったく新しいコンセプトを提起して立ち上げた、圧倒的なオープンキッチンの空間で。
約110種類の野菜を使った野菜のみの12品のコースと、魚を合わせた10品からなるお勧めコースの2コースのみの構成。今日は前者を選択。この季節にはどの店もメニューに登場させる「若竹椀」の干くちこが効いて秀逸。調理する、盛りつける、サーブするスタッフの立ち居振る舞いが、まるでショーを観ているように、目の前で繰り広げられる。新進作家の斬新な食器を使用しての盛りつけは、箸をつけることを躊躇うほど美しかったり。
日本酒の構成も、以前に比べるとかなり広がったが、さすがに高い。コース料金の約二倍もする石田屋を頼む人は、まずいないと思うけど。我々が選んだ中では京都の蒼空が料理にも合って、うれしい発見。
例の一つ星に選ばれたせいもあり、本日(も)満席。店のHPも見事なり。
http://ponygroup.com/mutsukari/
これで明日から、風は、御苑前の新たな店に旅立つ。