峠越え 9月21日

大会に標準を合わせて、週のうち平日に2日はスピード練習、週末はスタミナ練習をするように指示を出されているが、その週末のスタミナ走(20〜30km)のうち、月に2回を「峠越え」ランをやると、マラソン脚が見違えるように逞しくなる、とランナーという専門誌に書いてあった。
なーるほど、なぜ逞しくなるのかの理屈はわかった。
でも茅ヶ崎の海側には峠なんかないし・・・。あ、そうか、山側に行けばいいじゃん。ということで早朝5時半に我家をスタートして辻堂駅からまっすぐ北に行き、国道1号線を越えると芙蓉カントリーの下を走る地下道に入って、そこから湘南ライフタウンへの道は、かなりの急勾配の登りなのであった。自転車を漕いでは登れないくらいの。
ライフタウン内もアップダウンを二度ほど繰り返して、寒川方面へ抜ける47号線を左折。だらだらと上り詰めたところに神奈川県立茅ヶ崎里山公園がある。ここまでが約10km。登りを入れての片道約1時間のランニング。腰につけたボトルの水を飲み干し、替わりの水を補充して走り出す。
すぐ隣の文教大学のキャンパスを横目で見ながら、その坂を全力で駆け下り、また駆け上る。(上りも下りも全力で追い込むことがポイントらしい)深い緑の中の煉瓦作りの瀟洒な建物に、真面目な学生の姿を思い浮かべる(りくりさん、てへ)。
そこからの下りは、気持ちよく跳ばす。上りも下りも「追い込む」んだいっ。下りは、足の裏全体で着地して、一歩ごとに、「ぱ〜んっ!」という足音がしなければならない(かかとから着地すると無音で、それは下りのスピードにブレーキをかけることを意味する)らしい。
どんどんスピードが増すため、途中から恐怖心が芽生えてくる。膝がガクガクしだして、このままのスピードで行けばひっくり返って大けがをするんじゃないかという恐怖心。そう感じることも、また楽し!
で、なんとか平地にたどり着くと、もうペースアップができない状態になっていた。それほど下りでの追い込みは脚にくるのだな。心拍数130台で、ヨロヨロ20分走って、帰宅。復路は下りが主体にもかかわらず、往路に比べて5分ちょい早いだけに留まった。約20kmの峠越え(往復)は、約2時間のLSDではない追い込み走りの巻。
これで今後の走りに違いが出るはずだという実感、たっぷり。