「銀座 矢部」にて 5月15日

次男•風が料理人として働く「銀座 矢部」のHPで、この週末は予約がほとんど入っていないとの情報がアップされていたので、定額給付金が振り込まれたことだし、ここは夫婦で行ってやるかと。
まずは、山菜の王様シドケの胡麻和え。渋いなぁ。すぐに続いて、辛口批評の友○氏も日刊ゲンダイで褒めていた突き出しの蒸し鮑、鮟鱇の肝の山椒煮は、さすがに美味い。添えられた茹でアスパラも美味。
お刺身は、鱧、鳥貝、赤貝。それぞれがほんのり甘く絶妙。素材の良さが素人にも解る。それに鯵と鰆?を笹の葉で包んだ粽寿司は、しっかり仕事してある逸品。薬味たっぷりの薄切り鰹のポン酢は、2〜3mmの賽の目に切られた生姜が効いている。
鱧とキャベツのお椀が本日の絶品。お出汁が超美味。花咲いた鱧は箸でサクっと切れて、思わず笑顔になる優しいおいしさ。これにキャベツの甘さが合うんだな〜。まいった。
焼物は、きんきのカマと琵琶鱒。全面的オープンキッチンなカウンターの席に付いてから、ずーっと炭火の遠赤外線でじっくり焼いていた魚が、美味くない訳がない。骨までしゃぶる。
続いて京都 物集女産の白子筍。とぎ汁で灰汁抜きしたものを、出し汁を掛けながら炭火でじっくり焼き上げたもの。筍好きのボクにとって期待の一品だったが。。。やっぱり筍は「焼き」より「煮」だな、という感想。
揚げ物は、里芋、とうもろこし。ほくほくでこれまた美味い。
もう既にお腹は、ほぼいっぱい状態だったけど、たらの芽などの山菜の天ぷら、フィレ肉小片の焼物が出てきた。この腹の状態で油っぽいものはなぁ〜。
〆は、まず十割せいろ蕎麦。素晴らしく美味く、名店の蕎麦と比べても全く遜色がない。これで十割か!という喉越しのなめらかさとさすがの蕎麦の香り。
この後、チーズ絡め蕎麦。茹で上げた温かい蕎麦に、パルミジャーノ(?)の細かく削った物をたっぷり振りかける。これはこれでパスタ風で美味い。ここに出し汁をたっぷり注ぐと、一気に和風寄りの蕎麦に変わる。この非常に面白い一品は、婦人画報や黒○徹子さんが絶賛しているとのこと。
さらに、一号前のdanchuで紹介された納豆うどんを。コシのあるうどんに由緒正しい納豆をのせ、客の目の前でかき混ぜるパフォーマンス。細かい気泡ができて、滑らかさの極地のような納豆うどんのできあがり。納豆好きにはたまらない一品。
デザートは、柑橘系フルーツのゼリーだったかな。
お酒は、島根の李白を常温で、ずーっと。食い過ぎで苦しかったが、息子が凛々しく働く姿を(安心して)見ながら、彼の調理したものを食べ、酒を飲むのは、やっぱり至福の時間だった。
ごちそうさま。特別給付金3人前。