椎名林檎・7年前の嘉穂劇場ライヴ 

椎名林檎の7年前の伝説のライヴ「座禅エクスタシー」のDVDを発売の一週間遅れで観る。福岡転勤時代に、嘉穂劇場は行ったことがあり、その素晴らしさは幸運にも知っていたのであった。
林檎嬢にとって地元とも言える千人入れば満席なその小さな劇場で、「赤いものを身にまとって」「演奏時間中は絶対に立ち上がらないこと」(座席は畳)という制約付で行われた真夏の一夜限りのライヴ。
当時の彼女のアルバムが250万枚売れていた時のことだけに、チケットは数万円で取引されていた。ボクが、「ファンクラブに入らなければ彼女のチケットは手に入らない」と判断せざるを得なかったイベントでもあった。
圧倒的な存在感とパフォーマンス。「弁解ドビュッシー」でギブソンを演奏する彼女の狂気の目と、流れ落ちる汗の着物姿の映像に、目は釘付けになる。DVDに残っている映像では、MCはほとんど確認されない。全力の演奏が、淡々と進んで行く。「マイラグジュアリーナイト」の歌唱力に、寒気が走る。
アンコールの「日本に生まれて」なんて聴いたことないけど、やっぱしラストの曲はすげぇや。これらの集大成(かどうか、わからないけど)になるハズの埼玉アリーナは、否が応でも燃え尽きなくっちゃ!!!